時代の抵抗者たち

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309249520
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

いま最も戦闘的なジャーナリストが半藤一利、保坂正康、小林節、田中均、金子勝らとの対話をもとにこの国のありかたとゆくえを問う。

内容説明

歪で乱暴な政権が民主主義を崩壊させるいま、「抵抗者」たらざるを得なくなった各界の重要人物との対話によって、時代の深淵を問い、未来をさぐる。

目次

第1章 なかにし礼―芸能という自由・平等・猥褻
第2章 前川喜平―集団主義の教育から強権支配へ
第3章 古賀誠―平和を貫く保守政治を
第4章 中村文則―言うべきことを言う姿勢
第5章 田中均―いまは知性による抵抗のとき
第6章 梁石日―潜在化した差別が噴き出す危険性
第7章 岡留安則―スキャンダリズムから沖縄の怒りへ
第8章 平野啓一郎―国家権力が人を殺すということ
第9章 安田好弘―オウム事件、光市事件の弁護人として

著者等紹介

青木理[アオキオサム]
1966年生まれ。共同通信記者を経て、フリーのジャーナリスト、ノンフィクション作家。著書に『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『国策捜査』(金曜日、増補版は角川文庫)、『絞首刑』(講談社、文庫化)、『日本会議の正体』(平凡社新書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

『よ♪』

49
スタジオジブリが刊行する小冊子の連載。ジブリが本当は伝えたいこと?右?左?拘りはない?でも権力が、思想が、そこに擦り寄る人々が、あまりに危険で、幼稚で、ねじ曲がっていることへの『NO!』だ。ジャーナリスト青木理氏による9人の著名人との対談。中村文則氏の意見を興味深く読んだ。20年5月刊行の背景もあり"安倍政権批判"が多い。だが、政権変われど21年3月現在、相変わらずの"ご飯論法"に呆れる。ほか、キーワード──正常性バイアスと格差社会。沖縄基地問題。在日コリアンと"北"との関係。死刑廃止と「悪魔の弁護人」。2021/03/19

mikarin

26
去年だったと思うのですが、話の流れで当時の政権に批判的な事を言ったら「左翼?」って突っ込まれたんですよ。とても身近な人に。それでビックリして。正直自分が右か左かなんて考えたことも無かったけど私は10代までを東西冷戦下で過ごして西側の自由主義経済を謳歌していた人間なので当然ながら右っちゃ右?くらいな感じで、左翼というのは共産主義とか社会主義を理想とする人たちという認識だったので政権を批判しただけで左翼と呼ばれるって何だろうって。そこから色々考えちゃってこんな本まで読むようになりました。これはロンブー淳のラ→2020/11/02

たらお

18
単なる聞き役に徹しない。物事の因果関係を知っていることが前提としてあり、物事の本質に迫ろうと質問を繰り出し、読者対して問題を提起する。話を聞きたい、読みたいジャーナリストの一人。オウム事件、光市母子殺害事件を担当弁護士から日本の死刑制度の是非を聞く対談は、2つの事件で加害者と接した弁護士だからこそ分かる事件の性質と、加害者の一面が垣間見られる。世界を見ても死刑制度が残る国は少数。死刑は抑止になるのか。被害者感情を尊重すると仕方無いことなのか。国家が人を殺めていることにはならないかなど、色々な考えが巡る。2022/04/16

リエさん

16
☆☆☆☆☆ これはダメだ。早々に挫折。2022/11/18

sekkey

10
印象に残る大事な指摘が2つ 一つは前川喜平氏との話で 個人よりも国家が大事という方向に教育が舵を切りつつあることの危機。 もう一つは中村文則さんとの中で 社会や権力に文句を言ったり刃向かっても無駄だという空気。 これは文句を言うだけで自分は何も行動できない「罪悪感」が根底にあり考えるのを辞めてしまうのだという。 人々が欲しいのは真実よりも半径5メートルの幸福なんだ、という現状。 身近な幸せは悪いことではないけれど、これは本質を突いていると強く感じ、自分も含めた多くの人が再認識したほうがいいことなのだろう。2020/11/08

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