出版社内容情報
身近な大人の言動は、子どもの脳を傷つけることもある! 注目の小児精神科医が、そのしくみを解説、傷つけないための接し方を提案。
目次
1 親の言動は、子どもの脳にどのような影響を与えるか?(子どもへの虐待が増えている;不適切なかかわり「マルトリートメント」をしていませんか?;夫婦げんかやDVは子どもの「こころ」を傷つける ほか)
2 子どものSOSサインに気がつこう!いつからでも間に合う子どもの脳を傷つけないための39の方法(幼児期の気になるふるまい;学童期の気になるふるまい;思春期の気になるふるまい)
3 自分のことも、子どものことも、「ほめ育て」よう(親は自分が育てられたように子どもを育てる;思うようにいかない、と思うときは…;SOSはもっと気軽に発していい ほか)
著者等紹介
友田明美[トモダアケミ]
福井大学子どものこころの発達研究センター教授・副センター長。専門は、小児発達学、小児精神神経学。子育てにおける「マルトリートメント」が子どもの脳や成長に与える影響について、警鐘を鳴らした第一人者。2018年より自治体と医療機関が連携する「マルトリートメント予防モデルの構築」を大阪府で実践するなど、子どもおよび子育て中の家族をケアする活動を積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
46
著者は福井大学子どものこころの発達研究センター教授の友田明美氏。マルトリートメント(不適切な養育)を避け、子どもの「脳」を傷つけない子育てのヒントを紹介。アンガーマネジメント、感情的になったらその場を離れる、トイレに駆け込む、心の中でゆっくり6まで数える。 思春期でイライラしている中2の息子、機嫌よくしているかと思えば急にイライラしだしたり、ちょっとしたことでキレることがあります。成長すれば落ち着くものでしょうか?→家庭のルールに従って一貫した行動を、とのことですが、なかなかよくなりませんね。。。2021/08/12
たまきら
30
マルトリートメント(不適切な対応)をカテゴライズ化し、よくあるケースに合わせて適切・不適切な対応を紹介してある分かりやすい一冊です。愛着障害、脳が傷つきやすい時期などもごく初歩ではありますが説明されていて、とても興味深かったです。3年生になってまた難しい時期に差し掛かった娘と、4連休はじめにぶちあたり、家族で話し合い、後半は非常に良い時間を過ごすことが出来ました。話し合うこととシミュレーションすることの重要性を学んだ連休でした。2020/07/28
しぃ
23
マンガでわかる、とあって確かに読みやすいし取っつきやすい。脳を傷つけているかもしれない、なんて親にとってはかなりショッキングなタイトルだけど、色々なことを扱っているので、その分内容も浅く、こうしよう的なのもアッサリ過ぎて物足りなかった。ここから広げていくには最適な1冊かな。2020/08/14
k66gunso0822
13
発達障害のような特徴が出てる子が最近とても増えてる。怒鳴られて親の暴言を浴びて育ったらそら脳は傷つくよな〜と実感しました。サラっと読めました。次は具体的に脳が傷ついてる子たちに気になる行動別でどう対応したらいいのか段階的に詳しく知りたいです。2020/12/27
紅生姜
11
虐待というとひいてしまうが、マルトリートメントは私も日常的にしていることだったと知り、ショックを受けている。「ダメ」「早くしなさい」と言わなくて済むような子育てをしたい、でもできない。どうしたらマルトリートメントをしない子育てができるのか、日々試行錯誤だ。私の行動や言動で、子どもの脳が傷つくなんてとしばらく落ち込んだ。ただ著者が言うとおり、自分を責めなくていいんだと思った。それより、何か一つでも変えていこうと考えていたら、子どものいいところがたくさん浮かんできてなんだか涙が出てきてしまった。2019/07/02