出版社内容情報
障害者支援の最前線で30年以上働き続けてきた著者がはじめてあきらかにする障害者支援の最前線の声や悩みとその実態。
高原 浩[タカハラヒロシ]
著・文・その他
内容説明
水増しや雇用率に追われる職場から、本当の仕事や幸せは生まれない。
目次
第1章 僕らの仕事は就労移行支援―彼の決意を具体的な成果に結びつける!(不器用な彼らが筋を通そうとする一瞬―障害者支援の仕事で幸せを感じるとき(アツオ(31歳、元受刑者)、タケル(23歳、知的障害)、エイジ(38歳、自閉症)のケース)
ABCのない個性は障害になる―「個性という説明は迷惑」と言いきった母さん(アキオ(29歳、自閉症)のケース)
悲劇が起こる前に「ずれ」に気づこう―心にヒビが入るとき、平等と努力でカバーしきれない事情(五郎(23歳、アスペルガー症候群)のケース) ほか)
第2章 「幸せ」に向けて最善を尽くす―「次は気をつけようね」という言葉かけはプロの支援ではない!(最初から深い理解を求めると、どんな会社に入っても失敗する―門出の助言(社会に出ていく君へ)(優太(38歳、高機能自閉症)のケース)
このままマスクを外せずにいたら、君は働くこともできず不幸になる―相手を尊重することと、白々しく距離を置くことは別のこと(アツシ(29歳、知的障害)のケース)
暴力沙汰が人生を狂わせる前に―修羅場を乗り越える徹底した決意(勝美(23歳、ADHD)のケース) ほか)
第3章 相手の真実を洞察する―昨日より今日は少し変わった、その事実が未来を切り拓く(決意表明だけさせて「がんばれ」は相手を苦しめる―パソコン依存症からの脱出(タケシ(18歳、自閉症+知的障害)のケース)
就職したいなら、職場でのスナック菓子はやめよう―こだわりの修正が本人の誇りにつながる(タケロー(40歳、自閉症+知的障害)のケース)
目的に向かう軌道をトレースしているか―スキルへの執着が人生をダメにすることもある(見学に来た青年(20歳代後半、身体障害者)のケース) ほか)
著者等紹介
〓原浩[タカハラヒロシ]
1968年、神奈川県横浜市生まれ。明治大学を卒業後、知的障害者の入所施設に指導員として入職。その後、民間の療育訓練・相談事業、無認可企業内作業所、授産施設、入所施設等で、障害児者と生活・就労の場面における支援現場経験を積み重ねる。現在、板橋区成増にある就労移行支援事業所・就労継続支援B型事業所「ftlビジネス・スクール/ビー・ワーク」の施設長・サービス管理責任者として勤務。現場での支援に携わる。また2008年にNPO法人フュージョン・サポートを立ち上げ、企業、成人施設、児童施設、学校、保育園などの支援者や先生を対象とした研修を引き受け、現場の支援力量を上げるために活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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