実録・レイシストをしばき隊

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309248479
  • NDC分類 309.021
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ヘイトスピーチ問題がクローズアップされるきっかけをつくった反差別集団「レイシストをしばき隊」、その実態が初めて語られる。

野間 易通[ノマ ヤスミチ]
著・文・その他

内容説明

対レイシスト行動集団、しばき隊のすべて。ヘイトといかに闘うか?ヘイトはどこからやってきたのか?

目次

第1部 新大久保の戦い(2013年2月9日;しばき隊とプラカ隊;どっちもどっちだって?;市街戦)
第2部 グローバル・ヴィレッジの百牲一揆(しばき隊の文化的背景;バッド・テイスト、価値相対主義、ネットワーク;マクルーハンとネット右翼;ネットから直接行動へ;正義をめぐる諸問題)

著者等紹介

野間易通[ノマヤスミチ]
1966年、兵庫県芦屋市生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業後、『ミュージック・マガジン』『コンポジット』編集部を経てフリーの編集者となる。2013年1月、「レイシストをしばき隊」(現・C.R.A.C.)を結成。新大久保などで行われていた排外デモへのカウンター行動の一翼を担う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたま

36
レイシズム、レイシストへのカウンター(対抗運動)「レイシストをしばき隊」の中心人物であった野間易通による「しばき隊」の総括。2013年の新大久保のコリアタウンにおけるヘイト・デモで、初めて登場したカウンター「レイシストをしばき隊」。第一部は「新大久保の戦い」として、その当時の具体的な様子が活写されている。「しばき隊」の活動がその後「プラカ隊」「署名活動」「サッカーサポーター」等に波及し、次第にレイシストのデモを包囲し、また「シットイン」という座り込み、寝転がりによってデモを停止させるまでに至る。2022/09/11

BLACK無糖好き

18
ヘイト・デモに対するカウンター活動の記録と、活動の文化的背景や正義論などが論じられている。本書を読んでる最中に、以前読んだ安田浩一の『ネットと愛国』と、ポール・ギルロイの『ユニオンジャックに黒はない』を思い出し、色々な思いが交錯した。◆本書はカウンター活動が拡大して行く過程が詳細に記されており、現場で起きていた事が臨場感を持って伝わってくる。特に大久保通りでデモを阻止すべく、通りに身を投げ出して行く人達の行動は正に圧巻。理論をこねくり回すよりも、実践で示す事がどれだけ大事かを証明している。2018/05/05

4310

6
「どっちもどっち」でお茶をにごす《善良な不正義》にガマンできなかった人々の、現代版・真田風雲録。第1部『新大久保の戦い』は現地ロケの実写ドラマで、第2部『グローバル・ヴィレッジの百姓一揆』はチカラワザのドキュメンタリーとして映画化してほしいです。モッシュピット、不良少年、K-POPファンなどなど「義」によって動いた人たちの「連帯」の姿に泣きました。2018/04/26

紫苑

6
まず私は、自分にはできないが罵倒というカウンターの形はありだという前提でこの本を読んだ。しかし、ヘイト街宣とカウンターを知ったのは最近で、本書に書かれていることはほぼ知らなかった。140~142ページにある神奈川新聞の石橋記者(当時)とのやり取りは、デスク時代のご本人の講演で聞いていて、彼の口から出た「ノマさん」がツイッター上の「野間さん」と結びついたのがこの時である。2018/02/24

ぼやきのユースフ

5
旧「しばき隊」の代表自らが語る「しばき隊」の実像。ネトウヨが蛇蝎のように嫌う「しばき隊」だが、大きな組織ではなかったし、逮捕者が出るような大立ち回りは一回だけ。明らかにネトウヨの「しばき隊」像は過大評価。大きく見せるための仕掛けを随所に仕組むのは、野間氏を含む幹部の性格が悪いとしか言いようがないけれど。 ヘイトスピーチは、努力で変えることの出来ない属性について、マジョリティがマイノリティに差別することで、罵詈雑言を言うことではない。ここを押さえないと、総理大臣を差別しているとか馬鹿な言説が出てしまう。 2018/04/15

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