出版社内容情報
医者は日々どんなことを考え、どのように診断をくだしているのか? 医者の思考過程を通して、医療制度のあるべき姿を考える。
内容説明
ある日の午前中、著者は18人の患者を診察する。ドアをあけて入ってくるのがだれであり、なんの病気であるかはわからない。複雑な医療制度のなかで、時間に追われつつも、患者を一人一人の人間として見つめ、より良い医療を求めて苦闘する医師の知られざるドラマ!
目次
はじめに―午前の診察の前に
〇七時三〇分 ミスター・W・E(胸の痛み)
〇七時四〇分 ミスター・N・B(直腸出血)
〇七時五四分 ミズ・A・F(喉の痛み、妊娠能力の質問)
〇八時一〇分 ミスター・N・A(心血管疾患の予防、足底筋膜炎)
〇八時二三分 ミスター・E・K(うつ病、自殺懸念)
〇八時三八分 ミズ・A・W(病気証明書、腰痛、腹痛)
〇八時五二分 ミセス・J・I(複数の問題)
〇九時〇五分 ミズ・J・B(頭痛)
〇九時一八分 ミスター・A・B(来院せず)
〇九時二〇分 ミスター・G・B(発疹)
〇九時三二分 ミセス・M・R(転倒)
〇九時四八分 ミスター・E・B(疲労感、TATT)
一〇時〇一分 ミセス・C・H(甲状腺機能低下症)
一〇時〇六分 ミスター・D・G(前立腺検査)
一〇時二〇分 T・Bくん(上気道炎)
一〇時二七分 R・Cちゃん(細気管支炎)
一〇時三七分 ミス・G・O(尿路感染症)
一〇時四二分 ミスター・C・P(麻薬の要求)
午前中の診察を終える
著者等紹介
イーストン,グレアム[イーストン,グレアム] [Easton,Graham]
GP(家庭医・総合診療専門医)として診療している。英国家庭医学会最高名誉正会員・専門医。インペリアル・カレッジ・ロンドン医学部で初期研修医のためのプログラム・ディレクターを務め、家庭医療・総合医療を学ぶ医学生や若手医師の指導にあたっている。医学の専門知識をもたない一般の人々に医学の情報をわかりやすく伝える役割を20年にわたってはたし、BBCラジオの科学部門でシニア・プロデューサーとプレゼンターを務めるほか、BBCラジオ4の医療情報番組「ケース・ノーツ」などの番組にも出演
葛西龍樹[カッサイリュウキ]
1957年新潟県生まれ。横浜翠嵐高等学校、北海道大学医学部卒業。カナダ家庭医学会認定家庭医療学専門医課程修了(ブリティッシュ・コロンビア大学)。医学博士。1996年北海道家庭医療学センター設立。2006年から福島県立医科大学医学部地域・家庭医療学講座主任教授。英国家庭医学会最高名誉正会員・専門医(FRCGP)。日本プライマリ・ケア連合学会理事(国際キャリア支援委員会委員長)
栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
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