謀叛の児 宮崎滔天の「世界革命」

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謀叛の児 宮崎滔天の「世界革命」

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309247991
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0010

出版社内容情報

大陸浪人として括られてきた宮崎滔天の波乱の軌跡を世界革命への志において全く新しく甦らせ、アジアと近代を問いなおす力篇。

加藤 直樹[カトウ ナオキ]
ノンフィクション作家。最初の単著『九月、東京の路上で』で大きな話題を呼んだ。

目次

宮崎滔天は「アジア主義者」か
肥後の二つの維新
先天的自由民権家
世界を変える
日本人をやめる
虚を衝ひて実を出す
革命家と浪人
三十三年の「悪夢」
浪曲と彷徨
民報社の時代
革命の白い旗
対華二十一カ条
「亡国」という希望
革命は食なり

著者等紹介

加藤直樹[カトウナオキ]
1967年、東京生まれ。法政大学中退。出版社勤務を経てフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

14
義侠の人、夢想的なアジア主義者とのキャラが先行しがちな宮崎滔天の生涯を辿りながら、その思想の奥深くに切り込んだ意欲作。帝国主義を廃絶して平和を実現する世界革命と、貧困を一掃する社会革命の実現が根底にある事が見て取れる。中国革命へのコミットの姿勢が最後までブレなかった所や、朝鮮・台湾の解放を最後まで主張した所は、同時代のアジア主義者や活動家が徐々に侵略者の顔を覗かせ始めたのとは対象的。又、あの時代にあって天皇崇拝や国家主義から自由であった面も、稀有な人物像を際立たせている。著者の熱い思い入れに好感。2017/06/14

あまたあるほし

3
いまどき、滔天の理想と挫折をこの範囲に抑えてしまって良いのかは疑問。例えば、侵略国家に堕落したいまの中国と宮崎滔天の位置付けなどは改めて考察すべきだったのではないか。2017/08/04

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