ドゥルーズ 書簡とその他のテクスト

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  • サイズ B6判/ページ数 400,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309247694
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

フーコー、ガタリ、クロソウスキーら宛の書簡、初期テクスト、未刊テクストを集成し、思考の生成を伝えるドゥルーズ最後の遺産。

ジル・ドゥルーズ[ドゥルーズ,G]
1925年パリ生まれの哲学者。1995年、自ら死を選ぶ。スピノザやニーチェの研究を通じ西欧哲学の伝統を継承しつつその批判者となる。主著ーF・ガタリと共著『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『哲学とは何か』他。

宇野 邦一[ウノ クニイチ]
1948年生まれ。著書『アルトー 思考と身体』など多数、訳書、ドゥルーズ『フーコー』『時間イメージ』『襞』、ドゥルーズ+ガタリ『アンチ・オイディプス』など

堀 千晶[ホリ チアキ]
著書『ドゥルーズキイワード89』(共著)、編著『ドゥルーズ千の文学』(共編)、訳書セルジュ『欺瞞について』、ランシエール『言葉の肉』(共訳)など。

内容説明

ガタリ、フーコー、クロソウスキー、そして親しい友人たちに宛てられた哲学者の素顔をつたえる手紙、重要なヒューム講義、『アンチ・オイディプス』についての対話などの未刊行テクスト、生前は刊行を禁じられた初期論考を集成。

目次

書誌の計画
書簡(アラン・ヴァンソン宛て;クレマン・ロセ宛て;フランソワ・シャトレ宛て ほか)
デッサンと様々なテクスト(五つのデッサン;三つの読解―ブレイエ、ラヴェル、ル・センヌ;フェルディナン・アルキエ『シュルレアリスムの哲学』 ほか)
初期テクスト(女性の叙述―性をもつ他者の哲学のために;キリストからブルジョアジーへ;発言と輪郭 ほか)

著者等紹介

宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年生

堀千晶[ホリチアキ]
1981年生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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6
ドゥルーズはガタリとの出会い以降、おなじ語彙ではものを考えなくなった。深層と表面、潜在的なものの現勢化、こうした語彙に機械とアジャンスマンの語彙がとって変わる。対話と議論を嫌ったドゥルーズは、文通相手の書簡を保存しなかったらしい。よくぞあんな本が書かれたものだなとあらためておもう。笑ってしまうのはガタリと挑発的な司会者を交えての討論録。途中ドゥルーズは電話のために席を立つのだが、戻ってきてなにを話したのかを訊くと、ガタリは「あなたが言ったのとはまったく反対のこと」と。ドゥルーズ「まさにそれでいいんだ」。2016/12/07

かんちゃん

2
ドゥルーズの書簡や、初期テクスト、他のテクストの序文等が納められている。書簡内で、ドゥルーズがたびたび、「自分について研究してくれるな」と書いており、代わりに「ある思想家が放った矢を、別のところに放つ」、そしてその矢が自分の元に差し出されることを、その再創造の過程を、論争と、発明と、創造の過程を、思想の中で実践していたことがわかる。「書誌の計画」と「ヒューム講義」はこれまでの著作の補完として、「マテシス」は、ドゥルーズへの「似非科学」としての批判に対する、彼自身の過去からの回答として読んだ。2016/11/06

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1
「あらゆる領域において、物質-生-精神という階梯にしたがって単純なものから複雑なものに至るヒエラルキーをもはや私たちは信じないのである。反対に、物質のほうが生よりも複雑であり、生は物質の単純化であるかもしれないのだ。リズムと生の持続は精神的形態によって組織され計量されるのではなく、内部から、それらを横断する分子的プロセスから分節を受けとるかもしれないのである。(...)音楽において肝心なことは絶対的な聴力ではなく、不可能な聴力であり、誰かにそれはふりかかってきて、ちょっとのあいだ恵まれるのである。」2020/06/13

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