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自衛隊のリアル

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309247229
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

自衛隊員はこの状況をどう捉え苦悩しているのか。戦後の自衛隊はいかに変化してきたのか。防大卒の記者が、現在の危機を描き尽くす。

【著者紹介】
毎日新聞編集委員。著書に『宮崎勤精神鑑定』(講談社)、『自衛隊指揮官』(講談社プラスアルファ文庫)、『出動せず』(ポプラ社)など。

内容説明

安保法制は自衛隊にいかなる「リスク」を強いるのか?「国民に愛されたい」と願い続けてきた、軍隊ならざる軍隊=自衛隊は、イラク派兵と震災をへて、いま重大な岐路に立たされている。死を受け入れる軍事組織になるのか、災害支援型の平和貢献部隊を目指すのか。その知られざる「リアル」に、現場を最も知る防大卒の記者が大胆に迫る。

目次

自衛隊員が声を上げ始めた―序に代えて
第1章 自衛隊員は撃てるのか―イラク派遣以降の戦場のリアル
第2章 自衛隊がいちばん死に近づいた日―1999年3月23日、能登半島沖不審船事件
第3章 特殊部隊という生き方―「命がけ」メンタリティの行方
第4章 実戦に向かう自衛隊―「戦場に立つため」の訓練が開始された
第5章 軍隊ならざる軍隊の可能性―「戦争をしない国」の国際貢献
第6章 私たちの問題としての自衛隊―その活動への国民的合意は可能か

著者等紹介

瀧野隆浩[タキノタカヒロ]
1960年生まれ。防衛大学校卒業。毎日新聞社会部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

35
敵を人間だと思わなくする訓練(39頁~)。弱さとつよさの入り混じる複雑さが人間。戦時のことだからか。平時の感覚では想像さえつかないことなのか?(94頁)陸自特殊部隊、特戦群初代群長、荒谷卓氏は、生き方と死に方は別じゃないと指摘している(103頁)。生死連続思考。安倍首相が、憲法解釈の変更はありうると主張するなら、専守防衛の気概が国民に根付かず、現場の自衛隊が厳しく非難されていく責任を感じなければならない(162頁)。著者は改憲して、軍隊として自衛隊を認め、活用させたいらしい(208頁)。私は反対ですけど。2016/03/11

どら猫さとっち

10
自衛隊のことについて、詳しく知りたい方にはおすすめ。我々はあまりにも、自衛隊のことを知らなさすぎるのではないか。自衛隊員の心境に触れると、世のため人のために働きたいと思う一方、そのためにそこまでしなくてはならないのかという複雑な想いが込み上げる。戦争法案が可決した今、本書で自衛隊について考えることが、必要になってきた。2015/10/31

樋口佳之

7
異形の軍隊が国外に出れば普通の軍隊に変わる。国民の合意も定かでなく、法律的な根拠も曖昧なままに。このまま本当に国外で引き金を引かせるのか、訓練に励む隊員は引き金を引けるのか?帰国後自らの行為の正当性を確信し続けることが可能なのだろうか?2015/11/10

みみはは

7
防衛大を卒業し新聞記者となった著者が、現場の自衛官の声と政治との思惑。自衛隊の知られざるこれまでの歴史や活躍などを書き記している。1999年の能登半島沖不審船事件では死が近くにあったことなど全く知らなかった。読んで緊迫感と恐怖を感じたし、一国民としていろいろ考えさせられた。国の為に命を懸けて国防、災害派遣など様々な場面で活躍している自衛隊員に感謝し、世界で戦争をしない国として世界貢献をしている自衛隊を誇りに思い、先程の法案はもとより、自衛隊の事をもっと自分の事として考えなければならないと思った。2015/10/14

takizawa

6
本書は安保法制を巡る一連の議論を脇に置き、現場で第一線に立つ自衛隊組織の今を綴ったものである。自衛隊員のリスクは集団的自衛権の行使が可能になって初めて出てくるものではない。2004年のイラク派遣時も、1999年の工作船追跡時にも既にリスクはあった。多くの人が違憲だと考えるような法律を根拠に命令を下したところでどのように士気を維持するのか。現場の隊員の遥か彼方で隊員の生死に関わる事項が決定される一方で隊員は国民から愛されようと気遣いを最大限に発揮して非軍事的活動に精を出す。っていくらなんでも酷すぎないか。。2015/10/26

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