“ひとり出版社”という働きかた

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309247182
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ミシマ社、港の人、里山社、赤々舎…“小商い“の一形態として注目される13の「ひとり出版社」を通して、働きかたのヒントを探る。

内容説明

港の人、赤々舎、ミシマ社、土曜社、里山社…自ら出版社を立ち上げた10人の、個性豊かな発想と道のり、奮闘をリアルに綴る。スペシャルインタビュー・谷川俊太郎。

目次

第1章 ひとりだからできること(小さい書房・安永則子―仕事も育児も小さい身の丈でのびやかに;土曜社・豊田剛―ひとり出版社は愉快に生き延びる手段なるか?;里山社・清田麻衣子―なにかに乗っかって生きる「幸せ」の少しはずれに居場所をつくる;港の人・上野勇治―魂の声をかたちにする光射す書物をめざして;スペシャル・インタビュー 詩人・谷川俊太郎―詩も出版も、時代とのせめぎあいが新しいかたちを生む)
第2章 地方での可能性を拓く(ミシマ社・三島邦弘―“出版”と“継続”は同義語 次世代に向け、今なにができるか;赤々舎・姫野希美―生を揺るがす写真家たちとの出会い 衝動の連続で歩んだ道;サウダージ・ブックス・淺野卓夫―「本のある世界」と「本のない世界」の狭間を旅する)
第3章 信じる“おもしろさ”を貫く(ゆめある舎・谷川恵―家族を支えたあれもこれもが今につながる;ミルブックス・藤原康二―好きな仲間たちと好きなものの本質を伝えたい;タバブックス・宮川真紀―やってみたらひとりができたそこから世界が広がった)
第4章 つながりをも編む(島田潤一郎(夏葉社)―町の本屋とひとり出版社
石橋毅史(ライター)―あなたはたったひとりで、その本を誰に届けるつもりなのか?
内沼晋太郎(ブック・コーディネーター)―「小さな本屋」の話)

著者等紹介

西山雅子[ニシヤママサコ]
1970年生まれ、兵庫県出身。1997年よりアートカルチャー誌『プリンツ21』編集部に在籍。おもに、ひとりの美術家の全仕事特集を担当。2002年よりフレーベル館編集部に勤務、2014年よりフリーランスに。絵本の企画・編集、書評への寄稿等の活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

72
岩田書院・岩田博の『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏』、夏葉社・島田潤一郎の『あしたから出版社』といった本で、これまでひとり出版社に関するものを何冊か読んできた。この本は、ひとりで出版に挑んだ人々を取材してまとめた本。「小さい書房」の安永則子さんを筆頭に、土曜社の豊田剛さん、赤々舎の姫野希美さん、そして小出版社のトップランナーを走っているミシマ社の三島邦弘さんも登場する。それぞれに出版に対する熱い思いを語っており、出版業界の片隅にいる僕もとても興味深く読んだ。基本は、みんな本が好きだということに尽きる。そ2016/03/03

Nobuko Hashimoto

28
「この作品を世に出したい」という具体的な思いがあって、たったひとりの出版社を立ち上げたというパターンが多い。売らんかなではなく、まず作家、まず作品ありき。さらにいえば、本という形、物体にこだわらず、いいと思うものを人に紹介したい、その人のよいところをアウトプットする手伝いをしたい、という思いが根底にある。ああそれ!そこ!と共感した。沖縄には「県産」の小さな出版社がたくさんあるというのも興味深い。沖縄は音楽もそうだし、独自の文化を豊かに生み出しているのだなあ。2016/10/27

阿部義彦

28
図書館本、私の好きなミシマ社、他のほぼ一人か数人で本を売っている方々を取材しています。不思議と本屋に置くと独特の佇まいを発している本が多いのです。赤々社の写真集や夏葉社の「本屋会議」タバブックスの「仕事文脈」など既に見知っている本が多かったです。私も昔に、大手の取次会社(〇ーハン)でアルバイトをしていた事があったせいも有り、見計らいによる委託配本に関しては返品可能に頼り切って只送られて来るのを並べて返品にばかり時間を取られるバカチョン本屋には魅力を感じませんでした。買い切りで利益取って多いに結構です!2016/06/18

Roko

23
ひとりで出版をやるようになったきっかけはいろいろですけど、みなさんに共通しているのは、自分が納得できる本を作りたいということなんです。この人の作品を本にしたい!この作品を復刻したい!そういう熱意で本を作る人がいるって素晴らしいことです。本であれ、雑誌であれ、面白い出版物を作ってくださる方たちのことを知るのは、とても楽しいですね。2021/04/06

さすらいのアリクイ

21
最近できた一人や少人数の小規模な出版社を作った方へのインタビューが載っている本。なぜ出版社という仕事を選んだのか。出版社という場所にどうやってたどりつき、どこに行こうとしているのか? ということなどを話されています。登場される方々は皆ストレートにこの道に入った訳ではなく、紆余曲折を経て今の場所にいる、という点が興味深いです。登場する方々のいろんな考え方や行動が載っていて、出版社の紹介本というだけではなく、ノンフィクション的な要素もあり、そして仕事の本でもあり。読んでいて気持ちが引き締まる本でした。2016/02/13

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