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出版社内容情報
NHK Eテレの哲学番組の書籍版を3巻同時刊行。第3巻は千葉雅也が語る「『変態』の哲学」。60分で「自分」が変わる!!
【著者紹介】
1978年生まれ。哲学/表象文化論。フランス現代哲学の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させて行う。ベストセラー『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズの生成変化論』で注目の哲学者。
内容説明
60分で「自分」が変わる!!千葉雅也が語る「変態」の哲学。ATP賞受賞、NHK Eテレ哲学番組。
目次
第1幕 「アイデンティティ」の悩み(見た目が“ギャル男”の哲学者;「哲学」は、「考える基礎体力」として役に立つ;「哲学」は、「常識」を破ることから ほか)
第2幕 アイデンティティは“変態”する(ドゥルーズが唱えた現代哲学の根本原理;「私」という定点を定めるか、否か;超訳ドゥルーズ~「生成変化」=「変態」 ほか)
第3幕 「ハンパな自分」の肯定(主人公が気づいた「ハンパな自分」の肯定;現代人が陥りがちな「追求型」;「競争」「比較」の土俵から下りられるか? ほか)
著者等紹介
千葉雅也[チバマサヤ]
1978年、栃木県生まれ。哲学者、批評家。立命館大学准教授。専門はフランス現代哲学・表象文化論。ギャル男ファッションの表象文化論的研究も行う。著作『動きすぎてはいけない』で2013年紀伊國屋じんぶん大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tatsuya
32
哲学するとは、一回孤独になって、何でもゼロから考え直してみようということ。アイデンティティの追及をして自己否定の深みに陥らないために、突き詰めずに、中途半端な自分を肯定するという考え方が大切になってくる。2016/08/24
犬こ
29
人はみな変態だ、という面白いテーマ。まさかあの映画「変態仮面」が出てくるとは、やりますなNHK。しかし、この本を読んで「変態仮面」は奥が深そうで映画見たくなりました。2016/04/09
momogaga
27
図書館本。シリーズ最終巻だったが、なんとも後味が悪い内容だった。今回が一番哲学としての問いかけが難しいものだったこと、そして「変態」のとらえ方が浅すぎる点にあった。でも、このシリーズを読み終わって、哲学は、自分を変えるための未完成の技術だと思った。60分では人間は変わりはしないから。2016/12/25
mm
22
この巻では、千葉雅也さん登場。ドゥルーズを紹介して、アイデンティティは中途半端でいいんだよ、これが自分だというものはもともとないんだからね、また他人もこんな人って決め付けられないよねみたいな話。ところが、清水さんは納得してなくて、自分らしさを求めています。なんか、この後の彼女とこのシリーズの彼女がうまく結びついちゃうところが、この本の企画時には誰も予想しなかった、本の醍醐味を出していてある意味ちょっとホラーだった。2017/11/08
ムーミン2号
9
第3巻は「本当の自分って何?」をドゥルーズの思想と「HK変態仮面」という映画から考えてみようというものだ。コーディネーターは千葉雅也という哲学者で前巻までとは異なる。「私と言うか言わないかが、もはや重要ではない地点に到達することだ」「興味深いのは、始まりも終わりも決してないということだ。興味深いもの、それは“中間”である」がそうか! と腹に落ちるには清水富美加は若すぎる。人には「多面性」があってしかも多面的に「変化(変態)」するんだから中間でもいいんじゃない? はオジサンには納得のものだった。2018/01/27