出版社内容情報
子どもが自ら考えられるようになるための、哲学対話の方法と効果を実践的に描く。ただ知識を身につけさせるのではない新しい教育論。
【著者紹介】
1923年生まれ。コロンビア大学やモンクレア州立大学にて、「子どものための哲学」と呼ばれる哲学対話授業の推進に尽力する。邦訳に『探求の共同体』(玉川大学出版)がある。2010年没。
内容説明
子どもの素朴な疑問に、どうやって答えよう?発展的に対話を進め、論理的な思考へと導いていく。好奇心と探求心を高める教育。
目次
1 よく考える子どもを育てるために(教育をデザインし直す必要性;思考と学校カリキュラム;哲学―教育において失われた次元;子どものための哲学に関するいくつかの教育的前提)
2 子どものための哲学のねらいと方法(「子どものための哲学」の教育課程;教えるための方法論―価値の考察と実践における基準;哲学のディスカッションを導く)
3 実際の学校生活で思考スキルを生かすために(子どもが論理的に考えられるよう後押しする;道徳教育は哲学的な探求から切り離すことができるのか;子どものための倫理的探求における哲学的テーマ)
著者等紹介
リップマン,マシュー[リップマン,マシュー] [Lipman,Matthew]
1923年生まれ。コロンビア大学で博士号を取得したのち、同大学およびモンクレア州立大学にて、哲学教員として子どもたちの思考力や対話力を育成する「子どものための哲学」と呼ばれる教育を行う。初等中等教育向けの教材や教員用の指導書、理論書を数多く執筆した。2010年没
シャープ,アン・マーガレット[シャープ,アンマーガレット] [Sharp,Ann Margaret]
モンクレア大学でリップマンとともに「子どものための哲学」の普及・研究を主導し、いくつもの指導書を執筆。2010年没
オスカニアン,フレデリック[オスカニアン,フレデリック] [Oscanyan,Frederick S.]
リップマン、シャープとともに「子どものための哲学」の研究に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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