死者のざわめき―被災地信仰論

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309247007
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0014

出版社内容情報

被災地の地蔵たちにこめられた祈りに信仰の根源を見つめ、そこから東北の闇、そして日本の深部における宗教を問い直す旅をはじめる。

【著者紹介】
宗教学。国際日本文化研究センター。著書に「タイガース」(集英社新書)「閾の思考」(法政大学出版局)など多数。

内容説明

傷つけられた地蔵、砕かれた神社、そしてみえてきた信仰の真実―被災地における死者と生者のかかわりを見つめる中から東北にもうひとつの近代をさぐりだし、この国の絶望と悲劇、そして希望のありかを根底から問いなおす鎮魂の巡礼記。

目次

序章 死者のざわめき(荒浜 観音さま;奈良 長谷信仰 ほか)
第1章 被災地の声々(京都 地震のめまい;女川 重油と砂塵 ほか)
第2章 不在の故郷(福島中通り 放射能が降った夜;京都 犠牲の共同体 ほか)
第3章 死者を悼む(津軽 川倉地蔵尊;村山 死者の結婚式 ほか)
終章 鎮魂の歌声(南相馬 寸断された交通網;沢田研二ライブ1 海にむけて ほか)

著者等紹介

磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年茨城県生まれ。国際日本文化研究センター教授。宗教・歴史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yone

4
信仰論というが論文というよりもエッセイなどに近いような印象。その分筆者の気持ちが生々しく伝わってくる。かなりの部分を泣きそうになりながら読んだ。国の中での植民地、天皇制、国家に回収される信仰と現場から湧き上がる信仰の対比なとなど興味深く読んだ。俺も頑張ろうってなぜか思った。2015/06/14

ルナティック

3
内容には読み応えを感じる反面、著者の思い(思想?)が読み進めるに連れて濃くなって・・・私には申し訳ないが誘導されている気がして、残念に思えた。もっとドキュメンタリー性を期待していたので余計そう感じたのかも?過去そして現代の日本の在り方について批判することは悪くないが、一方的にも思う。著者の思いに共感しつつも、どこかに違和感。どうしても押し付けられている気がする。私とは合わないのかもね。2019/12/26

なつき

3
『死者のざわめき 被災地信仰論』読了。磯前順一、2015年4月20日、河出書房新社。これは……とてもよい、本を見つけた。善悪という意味のそれではなくて。いま、私が読んでいく本として。これはなんども読もうと思う。できれば手もとに置いておきたい。読むべきところが、ことが、まだたくさんある。2018/08/20

tak

3
哀しみからは、誰も逃れられないけど、生きていくしか無いのだろうね。2016/05/17

メーテル/草津仁秋斗

1
東日本大震災の、メディアでは語られない実情を、率直に記した本。言葉を失う。それとともに、信仰の力は強いと改めて思わされた。2016/05/14

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