内容説明
「ニコニコ動画」や「初音ミク」といった新潮流コンテンツが切り拓いた「ユーザー参加」という発想をもとに構想され、「ニコニコ生放送」で配信されたユーザー参加型学会、それが“ニコニコ学会β”。アート・ゲーム・アニメをはじめ「AR(拡張現実)」「ユビキタス」などの先端科学、さらには「人が乗れる巨大ロボット」まで―プロと野生、総勢40名以上の研究者が圧倒的な熱量を注いで発表に挑んだ怒涛のシンポジウム全記録。
目次
巻頭言 「ニコニコ学会β」とは何か
第1セッション 「作るを作る」
第2セッション 「作るアーキテクチャを作る」
第3セッション 「研究100連発」
第4セッション 「未来世紀のピアピア動画」
第5セッション 「研究してみたマッドネス」
あとがき対談 ニコニコ学会βを作ってみた(江渡浩一郎;岡本真)
著者等紹介
江渡浩一郎[エトコウイチロウ]
産業技術総合研究所研究員、メディア・アーティスト。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2002年より独立行政法人産業技術総合研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もりけい
2
作品るフィールドを作るのは実に面白い。学会というと非常に堅苦しいが、ニコニコ学会はカジュアルな感じの「やってみた感」の場がいい。2014/12/15
白悠咲美
1
発表の中で一番笑ったのは、マウスカーソルを間隔開けて分身させることで、マウスを動かす距離を短くしようとした「ニンジャカーソル」かな。内容も分かりやすいし面白い。対談部分の文字が装飾されてるのは読みづらかったけれども。2013/06/27
いせやん
1
コンピューター関係の、素人目にも分かる研究開発の結果にふれられたのが面白かった。最近ネットとかコンピューターとかが日常に溶け込みきっているので、その面白さ、良い意味での異質さを再発見した気分。2012/06/04
KakeruA
1
アカデミアンがアカデミズム以外で評価される場として、野生の研究者発掘の場として、ギークがモテる場としてニコニコ学会βは機能して行くんだと思いたい。2012/07/05
MG
1
理系の人達の想像力に驚き。ニコニコ動画などの新しい想像力は新しい技術から生まれている。2012/06/28