梅棹忠夫のことば

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309245447
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0030

目次

1 知の獲得―ひらめきをのがさないために
2 知の整理―ひらめきをあとから引き出せるように
3 知の利用―ひらめきをそだてるために
4 文明のかたち―世界を理解する方法
5 家庭のすがた―女性のこれから
6 情報のちから―情報産業論ことはじめ
7 日本のゆくえ―わたしたちの立ち位置を確認する
8 京都のみかた―特別の場所には特別の知恵がある
9 国際交流のツボ―なしくずしの戦争のための戦略
10 文化開発のツボ―心の足しのために

著者等紹介

梅棹忠夫[ウメサオタダオ]
1920年、京都市生まれ。1954年「アマチュア思想家宣言」で、カメラのように思想を使いこなそうと提案する。1957年「文明の生態史観序説」で、文明の複線的な展開という考え方をしめす。1959年「妻無用論」で社会進出するよう女たちを鼓舞する。1963年「情報産業論」で、ポスト近代のゆくえを提示する。1969年『知的生産の技術』で、市民のための情報生産活動を指南する。1977年、初代館長として国立民族学博物館をひらく。2010年、逝去

小長谷有紀[コナガヤユキ]
1957年生まれ。国立民族学博物館教授。ユーラシア遊牧社会を研究。主として、モンゴルにおける牧畜の技術と儀礼について調査をおこなった。2011年、国立民族学博物館で開催される「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

26
知の巨人。 毒気もあるが、薬にもなることば(001頁)。 重要箇所はゴシ太字。 「現地で、実物をみながら本をよむ」(008頁、1964年)。 僕がやろうとしている宿泊業者のお客様が、 地元の本に親しんで観光地を巡るのは、 地元住民と共に読書会を開けば、効果倍増。 僕は、宿泊客と住民を繋ぐ役割を読書会を 媒介に果たしていきたい。 これはビジネスになると思う。 ジープは移動研究室、移動図書室だという(009頁)。 移動図書館はあるが、 某自治体では、 2014/04/29

Maiラピ

18
『国民という概念と民族という概念はまったくちがうということです。』今回の震災で感じた違和感がこのことばでスッキリ。『国民というのは政治的概念です。』中国人も韓国人もいち早く支援に駆けつけてくれた、がその間も中国はこの機に尖閣諸島を!と、韓国は竹島教科書問題で寄付を取り止め・・・アメリカの支援活躍、人道的な援助には感謝ですがその裏には今後の外交への計算もあると思われるし。人とは一人の慈悲深い人間でもあるし、ナショナリズムいっぱいの国民でもあるんだ、いつでもどんな時でもアンビバレント。2011/05/17

majiro

5
知的活動を社会参加のかたちのひとつであるとする指向があるから、梅棹忠夫さんの知的生産の技術は小手先ではないんだよなー。2015/11/22

ハジメ

4
ひとつひとつの言葉が端的でわかりやすい。また各分野の指標となるほど洗練されている。短いセンテンスにこれほどの情報量を詰め込み、幅広い伝達を心がけている学者は稀有な存在かもしれない。2012/08/15

はちてん

4
ウメサオタダオの著作エッセンシャル版。全体を見渡せる。 学生時代、京大式カードを多用したことを懐かしく思い出す。 通読で終わる本ではなく、時々、頁をめくりたい本。2011/06/12

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