切りとれ、あの祈る手を―“本”と“革命”をめぐる五つの夜話

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切りとれ、あの祈る手を―“本”と“革命”をめぐる五つの夜話

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245294
  • NDC分類 904
  • Cコード C0010

内容説明

思想界を震撼させた大著『夜戦と永遠』から二年。閉塞する思想状況の天窓を開け放つ、俊傑・佐々木中が、情報と暴力に溺れる世界を遙か踏破する。白熱の語り下ろし五夜一〇時間インタヴュー。文学、藝術、革命を貫いて鳴り響く「戦いの轟き」とは何か。

目次

第1夜 文学の勝利(「焦慮は罪である」;誰の手下にもならなかったし、誰も手下にしなかった ほか)
第2夜 ルター、文学者ゆえに革命家(われわれは革命から来た;六つの革命 ほか)
第3夜 読め、母なる文盲の孤児よ―ムハンマドとハディージャの革命(「取りて読め、取りて読め、取りて読め」―“世界”の滅びのなかで;大革命と「カトリック対抗大革命」 ほか)
第4夜 われわれには見える―中世解釈者革命を超えて(一二世紀に革命が起きた―全ヨーロッパ革命の母なる革命が;一二世紀における資本制の胚胎 ほか)
第5夜 そして三八〇万年の永遠(ビニールのかわいらしいプールなのかもしれません;「世界は老いたり(Mundus senescit)」―終末幻想の長い歴史 ほか)

著者等紹介

佐々木中[ササキアタル]
1973年生。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、立教大学、東京医科歯科大学教養部非常勤講師。専攻は哲学、現代思想、理論宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

83
以前この佐々木中の坂口安吾論を読んで素晴らしくて、次第にあまり安吾を読まなくなってしまったのだが、何故私はそんな消極的な道を歩まず、佐々木中を積極的に読み進める道を歩まなかったのかと後悔するほど素晴らしい本だ。読んだそばからまた読みたくなる本だ。読後しばらく手許から離せずに参った。本が好きな者なら読んでいて胸が熱くなるはずだ。本を読むという事に誇りすら持てる。カッコいい正しい本だが、優しい本だ。希望の本だ。もっともっと本をきちんと読みたい。繰り返し繰り返し言葉と文章と組み合いたい。皆さんにも読んで欲しい。2020/10/19

zirou1984

44
生きる為に命を食す様に、生きる為に本を読む人達もまた存在する。それは娯楽としての安全な読書とは本質的に似て異なる物であり、自らの経験と人格を剥き出しにして一冊の書物と向き合う行為は時に傷付き、苦しみに満ちた物であるが、懸命に生きようとする行為をどうして愚かだと言えようか。佐々木中が文学の持つ可能性について情熱と確信を持って語り下ろした本書はそんな読書という孤独な航海を徹頭徹尾肯定し、灯台の様に道を指し示している。ここには幾度となく立ち返る言葉がある。とても勇気が出る。書物を持つ手が切り取られてしまう前に。2014/01/27

白義

33
こりゃスゴい。劇薬みたいな危なっかしい本だけど、文学青年には必読書として推薦したい。法や革命をめぐる思想書としても抜群に面白いけど、これはもう佐々木中の、読むこと、書くこと、文学への信仰告白、祈りであり、次なる文人へのアジテーションだ。哲学書以上に小説的な濃さがある。暴力に国家や革命の本質を見る考え方をヨーロッパ的な特殊性に過ぎないとバッサリ切り捨て、ルターによる、ムハンマドによる、中世解釈者革命による読むことへの困難さ、狂気への挑戦、新たな文学概念の創造こそ革命と称揚する。物凄く熱い2011/10/24

ころこ

30
「革命=本を読む」が書いてある本に肝心の中身が無いため、頭が疲れないで読み進めることが出来ます。悪口をいえばポルノ的です。とはいえ、知的欲望を持つことが悪いとは誰しもいわないでしょう。導入には良いとしても、いつまでも留まってはいけないということでしょうか。フェミニズム批評が人民裁判のように暴れまわっている昨今をみれば、文学のテクストを読んで革命の可能性を夢想する夜に、書く手紙ほど平和なものはありません。あ、夜に書く手紙って他者のいないラブレターのことですから、性的な隠喩からフェミニズム批評が不可能な訳でも2021/04/18

ndj.

21
「本を読むということは、下手をすると気が狂うくらいのことだ」「そこまで人を追い詰めることがない安易に流れた本を、果たして読む価値があるのかどうか」、語りかけの形で繰り返される挑発。読むこと、書くことへの狂信的ともとれるオマージュ。「革命」という乱暴な言葉で読むものを駆り立てる、危険と毒に満ちた美しい本。読むこと、書くことの可能性を信じられなくなったとき、洗脳される覚悟で読んでください。2017/02/08

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