脳のなかの万華鏡―「共感覚」のめくるめく世界

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245256
  • NDC分類 141.26
  • Cコード C0011

内容説明

文字や曜日に色がついている、数字が空間に並んで見える、味や匂いに形がある、音を聴くと色が見える…奇妙で豊かな共感覚の世界を追体験。カラー図版多数。そのとき、脳では何が起きているのか。

目次

第1章 火曜日はどんな色?
第2章 万華鏡のような世界
第3章 茶色のIが青になってしまいませんか?
第4章 耳で見る
第5章 一一月は左上にある
第6章 味覚について
第7章 オーラ・オーガズム・情動
第8章 メタファー・芸術・創造性
第9章 共感覚者の脳のなか
第10章 これからの問題

著者等紹介

サイトウィック,リチャード・E.[サイトウィック,リチャードE.][Cytowic,Richard E.]
神経内科医。ロンドン大学付属神経科病院、ジョージ・ワシントン大学神経科を経て、ワシントンD.C.にて神経内科診療所を開設。共感覚研究の先駆者

イーグルマン,デイヴィッド・M.[イーグルマン,デイヴィッドM.][Eagleman,David M.]
神経科学者。ベイラー医科大学准教授。共感覚、時間知覚などを主要研究テーマとする研究室を主宰している

山下篤子[ヤマシタアツコ]
翻訳家。北海道大学歯学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

2
脳のfMRI実験が可能な現代では共感覚は複数の神経のクロス活性化が交錯によって生じるとされる。本書では、共感覚を先天性と後天性に区別して、瞑想の習慣やLSD等の使用を続けると後天的に共感覚が身につき、先天的な共感覚との類似性の度合いも報告される。脳は外部の変異に適応して変わる未完成領域とする脳神経学の認識は共感覚にも見られる。一方、先天的な共感覚の場合、ニューロンのクロス活性化状態が脳の進化によって五感に分化した可能性も想像できる。時代を遡れば、現代に23人に1人いるという共感覚者の割合も変わるのだろう。2020/08/22

ちあきほ

2
みている世界は同じでも、見えているものは違うんだ2012/07/06

休止中

2
共感覚の色々な研究について書かれていて、とても興味深く読むことができました。2011/03/26

メロン泥棒

2
訳書2010年。原著2009年。共感覚の専門家による一般向け書籍。自分が読んだ共感覚本の中で最も内容が充実していて、さらに読みやすい。共感覚については文字に色が付いている、音が目に見えるなどのエピソードがよく取り上げられるが、本書ではさらに踏み込み様々な共感覚の共通点や共感覚が生まれるメカニズムまで論じる。まだまだ研究途上の分野であるが、脳の仕組みや発達に深く関わるテーマであるようだ。一般向けなので、研究の話題だけではなく様々な興味深いエピソードも多彩。例えば芸術家には共感覚を持つ人が多いようだ。2010/11/01

cico

1
文字に色を感じる、音に光や動きを感じる共感覚を持っていることもあり、共感覚について深く知りたくて拝読。 さまざまな共感覚の例、個人差が大きいなかにも傾向があること、比喩との関係など、内容は多岐に渡りたいへん勉強になった。

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