破戒という奇跡―再刊本とは何だったのか

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破戒という奇跡―再刊本とは何だったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245089
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

藤村の『破戒』は部落問題を扱った文学の金字塔だが、生前、ある圧力によって改訂を進め、戦後、初刊本に戻る時も一悶着あった。その間の「事情」と作品の魅力を掘り下げる。

内容説明

初版本で使われていた「穢多」という表現は、再刊本では藤村自らすべてを削除、書き改めた。藤村が亡くなった戦後、初版本に戻されて刊行されたが、その後、断り書きを入れることが慣習化する。一方では、多くの文学者が教条的な読み方をとり続けていた。藤村と、部落解放運動家と、文学受容と、そして著者自身をめぐる物語。

目次

プロローグ 作者と読者のみじかい物語
第1章 明治の青春
第2章 丑松の青春
第3章 描かれる下層民
第4章 時代のイデー
第5章 再刊本はどこが直されたのか
第6章 無責任への悲嘆
エピローグ 少年の家の部落民

著者等紹介

塩見鮮一郎[シオミセンイチロウ]
1938年、岡山県生まれ。作家。河出書房新社編集部を経て著述業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aizi

1
破戒は私の卒論テーマでした。著者が自分のことを”少年”と書くのが嫌だった。2010/05/01

悸村成一

0
読了72冊め。図書館本。初めて読む『破戒』研究書。図書館の棚で見掛け借りて読了したに過ぎない。2020/07/12

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