出版社内容情報
東名高速道の飲酒運転事故の犠牲となり、愛児ふたりを喪い十年。飲酒運転撲滅運動のリーダーとして刑法改正の原動力となった、その後の活動を記録するヒューマンドキュメント。
内容説明
愛児二人が飲酒運転の犠牲となって10年。飲酒運転撲滅への希いは人々の心に響き、国政をも動かし、危険運転致死傷罪の新設や道交法改正につながった。この10年の飲酒運転撲滅の活動を振り返り、安心して暮らせるこの国の未来を提言する。
目次
裁判所の傍聴席から
刑法改正への道筋
私たちの起こした民事裁判
被害者と加害者
飲酒・ひき逃げという新たな課題
飲酒運転防止の基盤づくり
飲酒運転の根絶に欠かせないアルコール問題の視点
司法・立法への期待
著者等紹介
井上郁美[イノウエイクミ]
1968年、米国・カリフォルニア州生まれ。会社員。1999年11月28日、箱根への家族旅行の帰りに東名高速道路で酒酔い運転のトラックに追突され、当時三歳と一歳の二人の娘を目の前で亡くす。その後、他の交通事故遺族らと全国で署名運動を展開し、「危険運転致死傷罪」の新設を伴う刑法改正の原動力となる。現在も、夫、事故後に生まれた四人の子どもたちとともに飲酒運転撲滅のための活動を各地で続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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