「当たり前」をひっぱたく―過ちを見過ごさないために

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309244723
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「『丸山眞男』をひっぱたきたい 希望は、戦争。」で論壇を震撼させた著者による、飽和するロスジェネ論を脱する時事評論集。

内容説明

「『丸山眞男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は、戦争。」を発表し、論壇をビビらせた著者が記す、飽和するロスジェネ論を脱する時事評論集。

目次

第1章 それでもまだ、「希望は、戦争。」と言う(誰に、希望をつなぐのか;国はフリーターを「徴兵」し、イラクへ派遣して下さい;「経済合理性」が生んだ搾取の構造;格差論争、すれ違いの不幸;蟹工船は閉じた物語である;家族という「権利」を疑え)
第2章 時事評論「眼光紙背」―「世論」、「弱者」、「常識」(「世論」―過剰な批判を拒まぬ世論の中で;「弱者」―社会から黙殺される弱者の論旨;「常識」―常識をただ常識と問い質す力を)
第3章 アキバ事件と「論座」休刊を思う(加藤容疑者を嘲笑う資格が私たちにあるのか!?;アキバ殺人鬼が「英雄」になる日;なぜ「論座」は死んだのか)

著者等紹介

赤木智弘[アカギトモヒロ]
1975年、栃木県生まれ。フリーライター。月刊誌「論座」(朝日新聞社)に掲載された論文「『丸山眞男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は、戦争。」(2007年1月号)でデビュー。以降、自身が主宰するウェブサイト「深夜のシマネコ」や雑誌等で、フリーター・ニート政策を始めとする社会問題に関して積極的な発言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

9
著者の認識不足や誤りを指摘することは容易です。著者の政策案や提言の多くは、論壇で検討する水準のものでもありません。ではなぜ著作が読まれるかと言えば、リアルな『オレ』があるからでしょう。本書は批評ではなく、日記です。あと10年経って、ロスジェネが50代を迎えると、この問題は増幅されて再燃することは確実です。「地下室の手記」がメタになるのか、ベタのまま地下室人として粘るのか、時評のイタイ感じをみると、著者の未来は後者にあるでしょう。2017/09/24

なーちゃま

3
90分で読了(下読みなし)。下読みしないとこんな時間がかかる。 読んでいてまるで「ホリエモンみたい」と思った。というのも、指摘する点が鋭く、大勢が感じている違和感・皮肉・問題点を正確に捉え、独自の見解を展開している。ホリエモンと違って、フリーターの、貧しい人目線の論調であるけれど。 彼の意見がモラル的にどうなのかは置いといて(『戦争を待望する気持ちがないわけではない』とか『家族を持っておいて贅沢な』とか)、 主張が一貫しているなと思った。彼が指摘した問題点を、どう乗り越えていくかを考えていかねばならない。2019/05/24

入江・ろばーと

1
こういう視点、自分じゃなかなか持てないから大事にしたいと思った。2016/03/25

くさてる

1
頷けることが多い。自分世代の人間にとって生の説得力を持つ言葉だと感じた。2012/03/03

ピラックマ

0
ロスジェネ関連3冊まとめ読み。やっぱり”自業自得”って感も否めない。そんなに不平不満グチグチ言ってても幸せが寄って来るはずもないって意味で。2010/11/13

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