ドキュメント長期刑務所―無期懲役囚、獄中からの最新レポート

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309244716
  • NDC分類 326.52
  • Cコード C0036

内容説明

凶悪犯の受刑者だけが棲む刑務所の全貌!初めて明かされる衝撃の実態!刑期8年以上の重罪の受刑者(多くが殺人犯)のみが収容され、全国に5ヵ所しかない「LB級刑務所」―その一つで一生暮らすと決めた無期囚による渾身の観察記録。

目次

はじめに 長期刑務所とはどんなところか
第1章 入所(領置品調べと舎房衣;単独室と考査 ほか)
第2章 日々の生活(朝―起床、朝食、工場;食事―究極のアンチ・メタボ・メニュー ほか)
第3章 年中行事(慰問演芸―若い娘と熟年;のど自慢大会―美声はどこに? ほか)
第4章 懲役囚達の実態(暴力団員達の区分;高潔な仁侠道 ほか)

著者等紹介

美達大和[ミタツヤマト]
1959年生まれ。無期懲役囚。現在、刑期8年以上で犯罪傾向の進んだ受刑者のみが収容される「LB級刑務所」で服役中。罪状は2件の殺人。2009年1月、殺人とはどのようなことか、罪や反省や贖罪とは何かについて真摯に考えた『人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白』(新潮社)を上梓した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kenitirokikuti

5
図書館にて。監獄めしのところを拾い読み。かつては粗末だったりしたが、少なくとも現在ではカロリー不足はない。いちおう勤務内容など(立ち仕事、座り仕事、懲罰や患者、性別)により主食(米7麦3の飯。月五回はパン)の量に調整が入る。運動不足が甚だしいため、病院と違って痩せないそうな。2023/02/06

ず〜みん

4
図書館の本で読破。 刑務所内は季節のイベントがあってクリスマスや正月三が日はまじめに働いて生活費を一人でまかなっている若者よりずっと楽しく、おいしい食べ物や快適な住環境で過ごしており、あまり反省していない懲役囚が多いのかな、という印象も受ける。 社会より塀の中のほうが人権も憲法25条も遵守されているということは社会の治安は我々の良心のみに依拠していることなのではないか、と考えた。 ただ、著者が二件の殺人を犯していながら楽しく暮らしている、とか自身のことを美化して書いているのはなんだかなあと思いました。2012/02/26

アボカド

1
チョーエキたちの日々の生活が手に取るようにわかり興味深く読み進んだ。ある種、仁義や人情の世界で生きるヤクザ者の方が筋が通っており、何らの信念もなく無為徒食・刹那的に生きる者は自身の犯した罪すら自覚できないと聞くと、社会として何ができるのかと考えてしまう。また再犯を減らすためにも、塀の中での労働に対しては今よりも高い報酬を与え、出所後の一助になるような仕組みを作るべきではないのか。現在の形は搾取にすら思える。労働は疲れるだけで意味がないと感じさせる今の仕組みは逆効果。弊害すら感じる。2019/07/10

Be a star☆

1
刑務所での生活はそんなにひどいものではなさそうに感じた。衣食住については心配がない。いろいろな人がいるこの中で、惑わされず目標を持ち続けるのはかなり強い意思が必要。どこにいても、心のありようでよりよい人生になる。2015/07/14

k

1
長期受刑者の生活を知るという面では、読みやすくて面白かった。 "極悪人"から見た被害者は、最初から最後まで 運の悪い邪魔者のよう。 それ以上でも、それ以下でもないのかも知れない。 この歪みが普遍的で、永続的なものならば、 刑罰の在り方は適当か、"罰"の要素は何処にあるのかと思った。2013/02/03

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