出版社内容情報
人の臓器や細胞が売買の対象になっていいのか。からだの商品化の驚くべき実態を多くの事例によって暴きつつ、そのあり方を問う問題作。
内容説明
たとえば臓器、組織、細胞、さらには遺伝子さえも商業目的に用いられ、大金を生みだしている。不妊治療用の卵子の売買、インプラント用の遺骨の売買、遺伝子特許、臍帯血バンク、幹細胞研究、美容整形、手や顔の移植…。いま、世界で進行する人間のからだのすべての商品化のおそるべき実態の全貌をあきらかにしつつ、その問題のありかを気鋭のフェミニストが問う衝撃の書。
目次
1 揺りかごから墓場までのボディショッピング―赤ん坊も遺骨も商品になる
2 自分のからだは自分のものだといえる根拠は?
3 「クリスマスに愛をこめて―幹細胞を贈ります」
4 幹細胞、聖杯、卵子のなる木
5 ゲノムの大争奪戦―フランケンシュタイン博士の怪物の特許化?
6 「ノー」といいたがるバイオバンク
7 “ほんとうの私”を買うこと―顔のショッピング
8 からだは資本なのか?