内容説明
現代人の心の弱さには、「心の鍛え方の誤解」が背景にあるように思える。そこには二つの側面がある。一つは、自分の心をどのように鍛えたいかという正しいイメージが持てていないこと。もう一つは、自分を鍛えるにはどのような訓練をすればいいのかがわかっていないということだ。本書を読んで、「心が弱い」のは、多くの場合、本人が素質的に弱いわけでなく、鍛え方が間違っているだけなのだということに気づいてほしい。
目次
1 どうして、心の強い者が逆に弱くなってしまうのか(うつ状態と心の強さ;必要な「心の強さ」が異なってきた;現代のストレス;子供の心の鍛え方の特徴;現在生じている問題)
2 自分の中に心のトレーナーを作る(大人の心の強さとは、対処の技術が優れていること;短期ストレスに強くなる;長期ストレスに強くなる;どうすれば鍛えられるか)
3 自分の訓練をデザインしよう(あなたはなぜ「強い心」がほしいのか;自分はどのような対処法を持っているのか(癖に気づく))
4 基本トレーニング(感じる訓練(動作法1)
力を抜いてつらさを乗り越える訓練(動作法2)
姿勢を作る(動作法3)
自分の感性を大切にする(呼吸法1)
複式呼吸の訓練でバランス感覚を磨く(呼吸法2)
心の苦しみと向き合う(フォーカシング))
5 実践のアドバイス(人と接してみよう;人のためになることをしよう;環境を変えてみよう)
著者等紹介
下園壮太[シモゾノソウタ]
1959年鹿児島県生まれ。82年防衛大学卒業後、陸上自衛隊入隊。部隊でカウンセリング、服務指導を行う。99年陸自初の「心理幹部」として数多くのカウンセリングを経験。2001年防衛庁のメンタルヘルス検討会の委員として提言作成にかかわる。02年以降本邦初の組織的ポストベンション(自殺後の周囲の人へのケア、連鎖自殺予防)チームの一員として活動。現在、陸上自衛隊衛生学校で衛生科隊員(医師・看護師等)にメンタルヘルス、自殺防止、カウンセリングなどを教育中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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