大人の心の鍛え方―もっとしなやかに生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309244525
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0011

内容説明

現代人の心の弱さには、「心の鍛え方の誤解」が背景にあるように思える。そこには二つの側面がある。一つは、自分の心をどのように鍛えたいかという正しいイメージが持てていないこと。もう一つは、自分を鍛えるにはどのような訓練をすればいいのかがわかっていないということだ。本書を読んで、「心が弱い」のは、多くの場合、本人が素質的に弱いわけでなく、鍛え方が間違っているだけなのだということに気づいてほしい。

目次

1 どうして、心の強い者が逆に弱くなってしまうのか(うつ状態と心の強さ;必要な「心の強さ」が異なってきた;現代のストレス;子供の心の鍛え方の特徴;現在生じている問題)
2 自分の中に心のトレーナーを作る(大人の心の強さとは、対処の技術が優れていること;短期ストレスに強くなる;長期ストレスに強くなる;どうすれば鍛えられるか)
3 自分の訓練をデザインしよう(あなたはなぜ「強い心」がほしいのか;自分はどのような対処法を持っているのか(癖に気づく))
4 基本トレーニング(感じる訓練(動作法1)
力を抜いてつらさを乗り越える訓練(動作法2)
姿勢を作る(動作法3)
自分の感性を大切にする(呼吸法1)
複式呼吸の訓練でバランス感覚を磨く(呼吸法2)
心の苦しみと向き合う(フォーカシング))
5 実践のアドバイス(人と接してみよう;人のためになることをしよう;環境を変えてみよう)

著者等紹介

下園壮太[シモゾノソウタ]
1959年鹿児島県生まれ。82年防衛大学卒業後、陸上自衛隊入隊。部隊でカウンセリング、服務指導を行う。99年陸自初の「心理幹部」として数多くのカウンセリングを経験。2001年防衛庁のメンタルヘルス検討会の委員として提言作成にかかわる。02年以降本邦初の組織的ポストベンション(自殺後の周囲の人へのケア、連鎖自殺予防)チームの一員として活動。現在、陸上自衛隊衛生学校で衛生科隊員(医師・看護師等)にメンタルヘルス、自殺防止、カウンセリングなどを教育中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポンコツ太郎

9
今までは「子供の心の鍛え方」だったんだなぁ、と考えさせられた。自分自身を見つめ直すきっかけになった2017/12/14

泉を乱す

6
後半かなり実践的な鍛え方だった🧘2021/12/09

アルパカ

5
自衛隊の「心理幹部」教官の方が書かれた本。子供の心の鍛え方と大人のそれとは違う。父が亡くなっていろいろとつらいことがあり、少しでも助けにならないかと手に取った。子供の時は親や学校が守ってくれ、「やればできる」「苦しいことを乗り越えれば明るい未来が待っている」などの鍛え方でいいのだが、大人になるとそれだけではもたない。なかなか現実的にはそうではく、またそれを実感してしまうこともあるから。ではどうすれば、という実践面でかなり詳細に書いてある。「人と接してみる」「人のためになることをする」「環境を変える」2023/02/25

4
我慢しろ感じるな麻痺させろという鍛え方は子供用。大人になったら自分の感覚を感じましょう。というお話。そういや 理想が映画や漫画のヒーローとかだとしたら子供のまんまですね。あとは力を抜く方法や呼吸法など体のトレーニングもページをさいてある。2019/08/01

neimu

4
「自衛隊で磨いた」カウンセリング技術であろうがなかろうが、素人にも噛み砕くように説明、とてもわかりやすく活用しやすい本。悩まずあっさり読めてよかった。堅苦しい思いをせずに学べる一冊。最後に、若かりし頃の思い出話と共に、友人へ捧げられた本書であることを知り、ちょっとしみじみした。「大人である」ことの心の整理の仕方をも学べる本だった。2012/01/06

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