消費社会から格差社会へ―中流団塊と下流ジュニアの未来

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309244174
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

目次

第1部 消費社会・格差社会論(『下流社会』診断;女子校文化と女性格差;八〇年代消費社会の禍根;少子化問題と子育て教育)
第2部 団塊世代・団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニア論(団塊男世代のゆくえ;団塊ジュニアはマイホーム主義の失敗作か、傑作か;ポスト団塊ジュニア(Hanakoジュニア)の病理)
第3部 企業・個人史(パルコ個人史・三浦展;セゾングループとパルコ)

著者等紹介

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年富山県生まれ。社会学者。フェミニズム理論の先駆者。東京大学大学院人文社会系研究科教授

三浦展[ミウラアツシ]
1958年新潟県生まれ。消費社会研究家。マーケティングアナリスト。一橋大学社会学部卒業。パルコ・マーケティング情報誌「アクロス」編集長、三菱総合研究所を経て、「カルチャースタディーズ研究所」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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阿部義彦

17
下流社会の著者と、上野千鶴子の対談。「家族はもはや贅沢品だからメンテナンス・コストに余裕のある層しか家族を持てないでしょう。」「未婚で30歳で派遣なんかだと、お家でヒーリングミュージックのエンヤを聴いていると…(笑)」「エンヤは日本では負け犬音楽です。」「下流の人達がパソコンのヘビーユーザーに多い。今パソコンは一番安直で低価格な娯楽だから、下流の人は全く体を動かさない。ネットショッピングして、お洒落な惣菜を、買って帰りエンヤを聴きながらカモミールティーを飲んで「まあいいか!」みたいな(笑)」容赦無し。2015/08/08

きんぎょっち

14
2007年発行当時に読了したのを再読。そして12年前に著者2人が予言した通りの日本になっている事に、改めて驚いた。当時の若者が「下流」「負け犬」と自虐していた余裕など、今の日本人にはない。老いも若きもすべての年代にわたって格差が目に見えてハッキリしてきた。12年前と同じく安倍政権が推し進めてきた格差社会が、今、完成しつつある。ここまで先を見通せるとは、研究者や学者というのはすごい。自分で自分の首を絞める政権を日本人が選ぶであろう事も、すべて想定内とは。安全と水をカネで買わなければならない時代がやってくる。2019/04/07

GIN@本棚大洪水中

12
挫折。実家に持って帰って読もうと思っていた一冊。内容が自分の求めていることとミスマッチだった。高度成長期からバブルにかけての話を中心にまとめてある。対談の二人は既に内容を把握している書き方で、私(94年:生)はおいて行かれてしまった。最新の格差社会論と消費社会論についての本を探してトライします。2013/08/19

ひろみん

6
社会学者の上野千鶴子氏と、著作『下流社会』で有名な三浦展氏の対談。お二人の本がすごく好きなので、対談したらさぞ面白いだろうな~!とワクワク。世代論が中心となっているのですが、団塊ジュニアやハナコジュニアに関する分析を読むにつけ「私のことじゃん!」と。「私らしさ」なんてあるのだろうか(幻想だよね~w)。人格の半分以上、時代の空気の産物なんじゃなかろうかと(笑)それも、その「私らしさ」を日本女性は【消費】によってしか主張できなかったと上野氏。なるほど。生きてて息苦しいわけですよね…。2016/10/10

アトム

3
上野千鶴子と三浦展、「背中合わせの人生」。言葉が踊るように湧いて出て、面白い。2019/04/23

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