反日ナショナリズムを超えて―韓国人の反日感情を読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309243511
  • NDC分類 319.210
  • Cコード C0031

内容説明

なぜ日本を憎悪し続けるのか?民族意識、歴史観、マスメディア…さまざまな言説や誤解を多角的に検証し、日本を敵視する韓国のナショナリズムの根底にあるものを初めて冷静に分析した名著。

目次

第1章 うたう民族主義(民族の精気を抹殺する「鉄杭」事件の謎;破壊と喪失の間―旧朝鮮総督府庁舎の取り壊し ほか)
第2章 侵略する日本、利己的な日本人(日本文化は質が低いのか;日本の謝罪はなかったのか ほか)
第3章 表象としての日本人(日本人は創造性に欠けるか;日本は「刀の国」か ほか)
第4章 ナショナリズムとは何か(進出か侵略か―拡張主義のナショナリズム;文学とナショナリズム ほか)

著者等紹介

朴裕河[パクユハ]
ソウル生まれ。世宗大学日本文学科教授。高校を卒業後に来日、慶応大学文学部を卒業後、早稲田大学大学院で日本近代文学を専攻。帰国後、『こころ』『万延元年のフットボール』『日本近代文学の起源』の翻訳など、日本近現代の文学・思想を紹介。日韓文化交流基金賞受賞

安宇植[アンウシク]
1931年、東京生まれ。桜美林大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

編集長

3
著者は韓国人の女性大学教授。同胞に対し、過剰な民族意識に囚われず、日本への恨みを克服しようと呼びかけています。反日を煽る数々の荒唐無稽な言説や風潮が批判されていますが、そのあたり、読みようによっては日本の反韓派が大喜びしそうな内容です。しかし、相手国への批判の筋の悪さでは日本も負けてはいません。苦渋の末に日本での翻訳出版に踏み切った著者の勇気に応えるために、日本人はこの本を我が身への批判と受けとめるべきでしょう。2005年の本ですが、10年後のいま、和解を願う著者の思いを日本が裏切ってしまったことが辛い。2015/09/29

くまパワー

2
タイトルは反日ナショナリズムを超えてを書いたが、本文は主に韓国のナショナリズムを批判するだけで、どうやって超えてのかほぼ書いていない。最後の小森先生の解説はとても良いで、韓国国内全体主義的なポピュリズムは強いし、その影響で歴史解釈も変になってた。これを批判することはとても必要だと思ったが、この本国人向けの本が日本語訳して日本ではウヨや政治家の嫌官のルーツになるのは恐ろしいことだ。どうやってナショナル・ヒストリーを超えるのは難しいことだが、今の世代で私たちが反省しなければならないことだ。2022/10/19

けん

0
日韓関係について、韓国側の事例をとても良心的に書いた本。 韓国側から、一つ一つの事例を冷静に解き明かしているという点で、稀有な本だと思う。 一度、著者の話を聞いてみたいけど、こういう内容で話をする機会というのは、逆に日本でも韓国でもないんじゃないかと思える。 それくらい、どちらの立場にも偏ってないのがすごい。2012/03/24

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