内容説明
人格障害の時代に私たちはどう生きるべきか?
目次
第1章 「普通」であるとはどういうことなのか
第2章 「普通」でないとはどういうことなのか
第3章 誰もが持ちうる「普通」ではない部分
第4章 なぜ「普通」にしなければならないのか
第5章 「普通」にできない境界性人格障害の人の話し方
第6章 「普通」に生きられない境界性人格障害の人の行動特徴
第7章 「普通」でない人の話し方への対応
第8章 「普通」でない人たちの行動への対応
第9章 境界性人格障害の人とその傾向を持つ人のために
著者等紹介
磯部潮[イソベウシオ]
1960年三重県生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。医学博士。臨床心理士。いそべクリニック院長、東京福祉大学教授、日本医療福祉専門学校講師、愛知県教職員組合メンタルヘルス顧問医。専門は、人格障害の精神病理、ひきこもりや不登校などの思春期・青年期の精神病理、身体表現性障害など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅ちゃん
12
私は自分のことをおおむね“普通”だと思っているけど、実際はどうなんだろう。また他人からどう見えてるんだろう。この本は、境界性人格障害について書かれていて、巻末にそのチェックリストがついていたのでやってみるとたくさんチェックのつく項目があった。その傾向があるのかも…。2016/11/09
kinoko_kinako
9
3.5 できれば関わり合いになりたくない人たち。でも、かかわらずにすまない場合はどうすれば? 医者でさえ巻き込まれてしまうのなら、普通の人には対処のしようがない。仕事関係にそういう人がいるので対応の参考にと読んだ一冊。2012/03/20
minori
5
「普通」と「異常」について考えさせられた本。主に、境界性パーソナリティ障害についての事例や解説になっている。人格障害の人も40歳頃には落ち着いてくるとのことで、その頃まではとにかく生きてみてくださいとのことでした。 発展途上国における「生きる」という意味はまさに生き抜く、生存するということにほかならないのですが、先進国においては「生きる」ことは当然そこにあるものであって、そこに生きている意味、あるいは価値を見出すことにほかならないのです。つまり、「生きる」ことにどれだけの付加価値を見いだせるかが「生き2012/03/08
しば
4
図書館本。実例が多くて読みやすかった。パーソナリティの問題には適切な距離を。2014/07/08
はね
3
大変わかりやすく丁寧にかかれていた。患者本人も感情の大波をコントロールできないこと、患者の要求は満たされることがないので、要求通りにしてはいけないこと、自分の思いどおりにならないとわかったら、案外あっさり離れていくことがわかって良かった。2020/02/04