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内容説明
ひとつのノーは、非民主的な市場による均質化しようとする権力に対するもので、たくさんのイエスは、人間性を分かち合う中にある様々な異なった世界、文化、経済的政治的モデルがあるところに存在する。この「ひとつのノーとたくさんのイエス」を掲げて運動をしている人々を求めて旅をして、それを描いていくのだ。メキシコのサパティスタ、ジェノバの反サミットデモ、ニューヨークの反消費運動、ブラジルの土地なき農民たち…世界の各地で燃え広がる反グロバリゼーション運動の現場を訪ねた類例のない迫真のレポート。
目次
歴史にひびを入れるために(チアパス)
1 ひとつのNO!(グローバリゼーション大ピンチ(ジェノバ)
消費をやめろ(ニューヨーク)
ブタと弓矢の革命(西パプア))
2 たくさんのYES!(「始まり」の終わり(世界社会フォーラム)
土地と自由(ブラジル)
世界を変える巨大な嵐がやってくる)
著者等紹介
キングスノース,ポール[キングスノース,ポール][Kingsnorth,Paul]
1972年生。『エコロジスト』誌の前副編集長。現在the Guardian,the Times,the New Statesman,the Ecologist,New Internationalist,Open Democracy,TomPaine.comなどに執筆中
近藤真里子[コンドウマリコ]
1978年生
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hiratax
0
(2005)タイトル通りの本だったように思う。 2005/04/22
りんたろ
0
グローバリズム―新しい植民地主義。農民や先住民の土地を取り上げる政府。その土地で環境と伝統を破壊する先進国の企業。どこに行っても同じ店、同じブランドばかりの都市。すべてのものには値段が付けられ、公共の空間・自由な余地はどこにもなくなる――こうしたことは「もうたくさんだ!」と叫び始めた人々がいる。メキシコ・ニューヨーク・西パプア…それぞれの国でのグローバリゼーションに対する「ひとつのNO」。それは旧来の左翼のように世界を一つの色に塗ろうとする運動ではない。それぞれの「YES」を探る全く新しい動きなのだ。2012/11/05