未来は長く続く―アルチュセール自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 517p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309242668
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

内容説明

20世紀最高の哲学者であり、妻を殺害した「狂人」でもある一人の男の“告白”。崩壊のなかでの、新たな哲学の「はじまり」。歴史的名著にして思想史上の最大の問題作、待望の刊行。

目次

未来は長く続く(一九八五年)
事実(一九七六年)

著者等紹介

アルチュセール,ルイ[アルチュセール,ルイ][Althusser,Louis]
20世紀最高の哲学者であり、妻エレーヌを殺害した「狂人」でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなた

3
人間主体としてはがたがたになったアルチュセールの自伝。おそらく、認識論的切断をせまられる際には、「痛み」を伴うことをアルチュセールは晩年にいたってようやく知ったのではないだろうか。これは、頭(ナリッジ)の問題ではなくて、身体(ハート)の問題である。最愛の妻を自らの手でしめ殺し、市民権をはく奪されたその果てに、「ほんたうの愛」が自分にも「あった」のだということを知り、じぶんにとっての「未来は長く続く」ことをさとる。オナニスティックであまりにいびつなモノローグのその果てに、とつぜんに愛の認識論的切断が訪れる2009/06/30

koala-n

2
自伝。幼少期から捕虜収容所あたりまでの前半は掛け値なく素晴らしい。が、後半になるほど読むのがつらくなる。というのも、徹底的な自己分析がどことなく自己弁護の様相を呈し始めるからで、とくに最後におかれた医者の所見はちょっといかがなものかと思う。基本的には誠実な作品だと思うが、やはりどことなく欺瞞の香りがしもする。おまけとして収録されている「事実」という自伝の草稿(?)との筆致の違いも興味深い。本編と読み合わせると、やはり事実のままを書いたものというよりは、一つの「作品」として受け取った方がよいだろう。2015/04/14

じょに

2
前に図書館でパラパラと。フランス現代思想を押さえる上でののキーマンの自伝。コジェーブの講義の話や、ラカンとの距離感。フーコーやデリダとの話。マルクスへの希望。60〜70年代のフランスの雰囲気も感じられる。読み物としても面白かったと思う。確か。

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