落語にみる江戸の「悪」文化

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309242484
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0039

内容説明

泥坊、博徒、夜鷹、護摩の灰、悪の花開く江戸の町。

目次

落語の中の悪のとらえ方
泥坊の虚構と実像
博打とヤクザ
遊女と悪所
護摩の灰と道中
落語に隠された「悪」のトポス
悪の構造と心理
「悪」に触れたおもな落語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

26
落語に登場する泥棒や博打打ち、遊女や夜鷹などのキャラクター、廓や刑場など舞台にまつわる事まで、江戸時代の” 良からぬ事”を考察する。サイコロ遊びのルールや花札の起源など、大変タメになる知識もあるが、幕府の統治や、風水的考察なども混ざっているので、学術的一面もある。それでも各章にちなんだ落語もダイジェストで載っているので、堅苦しさは半減するが、こんな事を考えて落語を聴くなんざ野暮というもの。2016/05/31

まーしゃ

21
★★★★ 落語から江戸の習慣を読み解いて行く本。 女性だったら遊郭部に誘うのに…なんて読友さんから言われてまたこの手の本を読んでみましたw 遊郭の話に感想まとめると 元吉原(人形町周辺)から新吉原(浅草寺裏)に移転の理由の話、元吉原解散後の岡場所の扱いから夜鷹の実態、飯盛女、給仕女の話など… 天保の改革とかの政治が絡んでたりとまた落語に関心がなかったので品川心中の話など興味深かった。2017/06/12

sun

4
面白すぎる本。笑う為の噺の「悪」をどうとらえるか?視点がいい。シリーズに食文化、酒文化、性文化があるとの事。しばらくたってから読みたい。2014/05/22

tama

2
図書館本で書架から 以前から目をつけてた本です。別々の書き手による短めの章で出来てる。中には落語に関わる部分が殆どない章も。しょうがないなあ。同じ落語が何度も取り上げられたりするが、落語に限っちゃうとこれは仕方ない。昔は「同じ穴の狐」って言ったんだ!ムジナでなく。蔦屋重三郎が出した「吉原ミシュラン本」は改訂されつつほぼ100年のベストセラー。いや、初めて知りました~。 2015/02/11

更紗蝦

2
落語の中のちょっとした設定やセリフの中に、江戸時代の人々の価値観が現れていることが分かり、面白かったです。2013/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/63771
  • ご注意事項