シリーズ・道徳の系譜<br> 償いのアルケオロジー

シリーズ・道徳の系譜
償いのアルケオロジー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309241982
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

赦せぬものを赦すことは可能なのか。「償い」とは何かを問いながら、同時代的な危機をえぐる。哲学入門。

目次

1 償いについて
2 「博愛」(Fraternit´e)について
3 証言について―サルとルをめぐって
4 遺言について―ジュネをめぐって
5 ニヒリズムについて―オウムをめぐって
6 受難について―歴史修正主義をめぐって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

5
語る題材がラディカルレフト直球過ぎて昔は馴染めなかったのだけど、改めて読むと細部の分析、原理的問いかけはやはり唸るものがある。とりわけ、暴力論でさらりと触れられた、暴力はつねにすでに復讐であるという言葉はああ、そうかと腑に落ちるものを感じた。中心は存在論的な受難と赦し、償い。一番面白いのはジュネ論で、遺棄された生であるジュネの側から赦しや政治の可能性を語る辺りは斬新。友愛、博愛という言葉に潜む女性排除もよかった。オウムや慰安婦などの時評的な部分は、結論が分かりやすすぎてそれほどでもなかったかも2012/06/01

根室

0
批判的なエッセイ集。死刑廃止、男女平等、歴史修正主義2012/02/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/153032
  • ご注意事項