内容説明
「難解な哲学」という、かたまったヘーゲル像をふっくらとしたゆたかな言葉でほぐしながら深く味わう。「哲学史講義」「歴史哲学講義」をわかりやすい日本語で完訳、ヘーゲル・ルネッサンスの契機を作った著者の待望の最新刊。
目次
ヘーゲルにおける国家と市民社会
若年のたゆたい
『宗教哲学講義』読後
「差異」論文の周辺
美意識の構図―『美学講義』を読む
共同体と個人―『精神現象学』を読む(1)
格闘する理性―『精神現象学』を読む(2)
ソフィストの知性―『哲学史講義』を読む
理性と自由の射程―『歴史哲学講義』を読む
ヘーゲルの言語観〔ほか〕