内容説明
壊滅するヴァイマール左翼と台頭するナチズムの狭間で、独自の知的光芒を放つ知識集団、フランクフルト学派の研究集成。西欧近代のアポリアを衝いて、再び注目を集める『啓蒙の弁証法』をめぐる、渾身の論考80枚、増補。
目次
フランクフルト学の派成立
批判理論の内容
1940年の問題点
『啓蒙の弁証法』をめぐって
市民社会論争史(ホルクハイマーのマンハイム批判;ボルケナウの市民社会論;ホルクハイマーとブロッホ)
権威主義的国家
(ポロック―ホルクハイマーの国家論;ノイマンの反撃)
権威と家族