内容説明
仕事、お金、身寄り、住む場所…これらを失った時私たちは、どんな風に生きていくのだろう?派遣切りにあった人、依存症の人、記憶喪失の人、障害のある人…“最後のセーフティネット”に飛び込んだ新米生活支援員と、一人ひとりとの出会いの物語。
目次
1 「気づいたら、記憶がなかったの」記憶喪失でやって来た山室さん
2 「ここなら、社会ときちんとつながり直せるかもしれない」僕の目に映った救護施設
3 「“セイカツホゴ”っちゅうの知っとるか?」長くホームレスをしてきた丸山さん
4 「お前どつきまわしたろか!!」あおり運転の常習者だった江島さん
5 「二人で死のっか、って山を登って」自死を寸前で思いとどまった廣瀬さん
6 「パチンコ屋が開くまでや、ここにいるのは」パチプロの山口さん
7 「シヤクショハ、ドーロボウ」日本国籍のないミゲルさん
8 「おとこのこ!やくばのひとがなまえつけてくれはった!」入所番号7番のヤス江さん
9 「まあ、いつまでおってもあれやでなって」退所をめざす藤原さん
著者等紹介
御代田太一[ミヨダタイチ]
1994年、横浜生まれ。東京大学教養学部卒業。在学中に障害のある当事者をゲストに招き、講義を展開する「障害者のリアルに迫る」東大ゼミでの活動をきっかけに、福祉の世界に関心を持つ。卒業後は滋賀県に移り、社会福祉法人グロー(GLOW)が運営する救護施設ひのたに園にて生活支援員として3年間勤務。現在は法人事務局にて法人全体の事業の推進や企画を担い、福祉に関するリトルプレス『潜福』やnote等での発信も続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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