内容説明
意識こそ世界の本質とするソクラテスの原理を学問にまで高め、思想を宇宙の本質と捉えるプラトン。存在の本質を追究するべく純粋哲学=形而上学を確立したアリストテレス。ソクラテスに始まる西欧哲学は先の揺籃期を過ぎ、ストア派、エピクロス派、そして懐疑主義による検証を経て、さらにはキリスト教との出会いに伴い、思考する自己意識と無縁な実在は存在しないという共通原理の獲得に至る、歴史的名著・中巻。
目次
第1部 ギリシャの哲学(タレスからアリストテレスまで;独断主義と懐疑主義;新プラトン派)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
グスタフ
8
この巻は、プラトンから。プラトンとともに学問としての哲学が開始。それは世界の中心が意識にあること。絶対的なものは思想にあり、実在のいっさいが思想であることが明らかにされたから。さらに言えば、キリスト教の内面的精神的な本質を求めるのはプラトン哲学があったればこそとまで評価。・・精神のうちに本質的なものが含まれる。神的なものを知るには自分から出発してそれを意識しなければならない。哲学史の中で世界精神が千年かかって成し遂げたことを、その内奥の聖域にまで踏み込むことを特別に許された人が哲学者。 2014/02/27
しーぽん
0
何で上巻の画像がないのか。