内容説明
自分の目が見、自分の頭脳が考えるものを、〈正しい〉と思った時、人類の傲慢は始まった。〈正しい〉もの、〈本当〉のことだけで、〈常識〉も〈歴史〉も作られてきた。が、人の目は、それほど〈正しく〉見るものなのだろうか。人の脳はそれほど〈本当〉のことを教えてくれるのだろうか。パズル、ジョーク、民話、心理学、光学、哲学、政治…あらゆるところに材を求めて、人の陥る思考の歪み、偏見の罠を教えるバロック的叡智の百科全書。
目次
日々これイリュージョン
そして、多くの人がたぶらかされる
主観的なものでしかないこの世界
犬
「簡単に語られれば語られるだけ、話は早いもの」
繁文縟礼集
言葉とイメージ
字は体をあらわす
国さまざま〔ほか〕