出版社内容情報
考古学の進展によって神話を裏付ける物証が出現し、記紀が隠したことがわかってきた。ヤマト建国の真相を考古学の成果から解き明かす
内容説明
『日本書紀』が隠した真相は考古学が解き明かしてくれる!出雲神話、天孫降臨、神武東征、ヤマト建国、邪馬台国、神功皇后…考古学の発見によって、古代史の定説が次々と覆る今、ようやく、真実の歴史が見えてくる時がきた!気鋭の歴史作家が考古学の知見と大胆な推理で古代神話の真相に鋭く迫る。
目次
第1章 考古学はヤマト建国を可視化した(皇国史観に利用された神話;古代史はおもしろくなってきた ほか)
第2章 神話のウソ・ホント(なぜ『日本書紀』は天皇家の神話を統一しなかったのか;国土の誕生 ほか)
第3章 出雲神話と纏向遺跡とタニハ(出雲神話の謎;矛盾する神話 ほか)
第4章 天孫降臨神話と神武東征説話の真実(なぜ神話は北部九州をスルーしたのか;なぜ南部九州の人びとは天皇家に重用されたのか ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ、育ちは東京都板橋区。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャル・アカデミック・フェロー。仏教美術に魅了され、奈良に通いつめたことをきっかけに日本古代史を研究。以後、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
3
盛りだくさんな内容で再読を要す2023/12/31
とむ
2
考古学をベースにして、日本書紀の記述を再考する内容。昔から権力争いのための改竄はあったということか。2021/09/12
inaryoXD11
1
最近読んだ本では、『日本書紀が抹殺した 古代史謎の真相』と『「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける』を足した内容だろうと思いつつ、今回は何にフォーカスしているのかなと期待して読みました。もちろん単に足しただけではありませんでした。出雲についても詳しく考古学からの考察がなされておりました。応神天皇の鹿児島出生のあたりは初出?これまで書かれている神功皇后と武内宿禰の正体は変わりがないけど、応神=神武がさらに補強されたと思いました。2022/06/14
みずはら mizuhara
0
考古学を積み重ねて神話の中にある真偽それぞれを「腑分け」していく様は知的な探検と言える 古人の陰謀や思惑を暴くさまはよくできた緻密なミステリにも似ている 神話は嘘つきでもあり正直でもあると感じた 個人的には魏志倭人伝を読んで「ふざけてんの?」としか思えなかった記述の謎が解けた。なるほどそれでか!と思わず膝を打つ。 今後もさらなる謎の解明を期待します2023/11/01