出版社内容情報
有力渡来人・秦氏の末裔で、長宗我部氏中興の祖となった戦国大名元親。緻密な治世力で四国統一に迫った稀有な戦国大名の事績を追う。
内容説明
代表的な渡来の民・秦氏の夢を担ったその末裔・長宗我部氏。四国統一を成し遂げた元親の、野望、政略、治世、その後を描く。ベストセラー『長宗我部』の著者・十七代当主によって、一族の真実の核心がここに。
著者等紹介
長宗我部友親[チョウソガベトモチカ]
1942年、高知市生まれ。早稲田大学卒業。共同通信社に入り、経済部長などを経て、2002年常務監事。04年に退任。長宗我部元親の末弟、親房から十七代目の当主。盛親亡き後、本流が絶えたため、祖父・親(秦霊華)が長宗我部家の末裔、元親公孫として昭和天皇の勅使から元親の正三位への贈位記を受け取る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きみたけ
54
最初から最後までとても興味深い内容で楽しめました。著者は長宗我部家の末裔で親房から数えて十七代当主の長宗我部友親氏。戦国時代に活躍した国親、元親、盛親にスポットをあて、親戚にあたる斎藤利三や秦氏になじみのある明智光秀を中心に織田信長・羽柴秀吉など諸大名との絡みを紐解いた一冊。長宗我部の末裔が現存していることに加え、石田三成・小早川隆景・明智光秀らの末裔が集う末裔会があることに驚き。ちなみに大学時代にハマった「信長の野望」では長宗我部元親が好きで、端っこの土佐から全国制覇するのが楽しみでした。2022/08/23
Kiyoshi Utsugi
37
著者の長宗我部友親氏は、元親の末弟であった親房から数えて17 代目の当主にあたる方。 長宗我部元親が土佐を統一し、四国も統一した矢先、秀吉の四国攻めにあい、最後亡くなるまでのことが書かれています。 この中では、先日訪れた白地城、岩倉城が度々登場します。 白地城は、秀吉の四国攻めの際に長宗我部元親が決戦に打って出るために陣取ったところで、長宗我部元親を研究されてる人にとっては重要なところみたい。 この本を読んで虎丸城に行ってみたくなりました。😀2022/10/16