出版社内容情報
動乱の南北朝時代を読みやすく描いた歴史読物、定評高い河出書房「現代人の日本史」10巻『南朝・北朝』を新書判で復刊!
内容説明
隠岐に配流されていた後醍醐天皇が復活、糾合された新田義貞、楠木正成、足利尊氏らの武士団によって、北条氏・鎌倉幕府は滅亡に追い込まれる。建武の新政がスタートするが、天皇・公家方と、実権を握った武士方とで齟齬を来し、大きな軋轢・裂隙を生み、それぞれ南朝、北朝に天皇を樹て、両側の思惑が入り乱れ激突、大混乱の戦闘争乱時代に突入する―。どうもややこしくてすっきりしない南北朝の時代とは何だったのか、いま注目の中世という歴史の「裂け目」がすっきり腑に落ちる名著!
目次
1 悲劇の母胎
2 正中の変
3 元弘の乱
4 建武新政へ
5 足利尊氏
6 吉野孤影
著者等紹介
加賀淳子[カガアツコ]
1920年、東京都生まれ。歴史・時代小説作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keint
7
古典太平記をベースとして、読み物風に南北朝動乱を描いている。概ね太平記に沿っているため、太平記を原文や現代語訳で読む際に難しく感じた場合に読むと良いかもしれない。
ohmi_jin
2
南北朝とタイトルにあるものの、半分以上は鎌倉幕府の滅亡までに筆を割いている。内容は小説家っぽい文章のため期待はずれ。そもそも半世紀以上も前の本を改題する事で新刊っぽく売るのはどうなのか?しかも最後には「加藤淳子さんないしご家族の方にお心当たりの方はご一報下さい」とある。。。筆者の承諾がなくても発刊が可能なんですね。2017/12/03