折々の民俗学

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309226743
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0039

出版社内容情報

山村・海村の話だけでなく、街場の日々の話題も丁寧に採集した、四季折々の暮らしの民俗学。「高知新聞」好評連載完結。

常光 徹[ツネミツ トオル]
民俗学者・口承文芸研究。総合研究大学院大学名誉教授。1948?。著書に、『学校の怪談』『しぐさの民俗学』など。

内容説明

暮らし、思い出、風聞、日記から。毎日読みたい民俗学の深い話。日ごろ当たり前のように見聞きしていることがらの背後に横たわる「心意」を探る。

目次

1 春から夏へ、暮らしの風景(電車とケータイ―不自由な視線;猫は魔物か福神か―ペットの死;年中行事を買う―節分の恵方巻き ほか)
2 秋から冬へ、暮らしの風景(自然災害と伝説―洪水と父の涙;カツオ船を展示する―一本釣り漁の絵馬;入院体験―病院依存症 ほか)
3 「真覚寺日記」に想う(地震と津波―安政南海地震の記録;津波の影響―ペットと災害;占いと寿命―明日死ぬと言われた男 ほか)

著者等紹介

常光徹[ツネミツトオル]
1948年、高知県生まれ。國學院大学卒業。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。日本民俗学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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たまご

14
土佐の話が多いなあ!と思っていたら,高知出身の方で高知新聞連載だったのですね. 数年前に高知の室戸岬側を旅行したときに,お年寄りの方に南海地震でここも津波が来たのよ,と教えてもらったことを思い出しました. 民俗学ですが,学術的というより,常日頃の生活に隠されているものを民俗学で読み解く感じで,タイトルよりもほっこりしました.そして,また今の私たちの生活が,未来の民俗学に解説されていくんだろうなと思うと,過去の学問ではなく現在進行形の学問なんだなと思います.2021/03/15

やいっち

12
予約した本を引き取りに行った。ついでだからと、店内を物色していて、「雨の自然誌」と共に衝動買い。民俗(学)関連の本は好きで折々読む。柳田や宮本などなど。筆者は高知の方で、海も近ければ山も近く、峠道のような場所や由緒あるお寺にも恵まれている。子供の頃は、一層、自然が豊かだったようだ。翻って、我が富山市(の中心街から遠からぬ場所)はどうだろう。田圃は疎らになり、畑も少なく、屋敷林も昔ほどにはない。あっても、ブロック塀に囲まれていて、中がうかがい知れない。塀の上から首を出している樹木に雰囲気を想像するだけ。2016/10/20

不純文學交遊録

5
『学校の怪談』でおなじみ常光徹さんの民俗学エッセイ。日々の雑感に、故郷・土佐(高知県)の伝承を絡めて綴る。終章は安政の南海大地震を記録した『真覚寺日記』の考察。古くからの民俗を守ることは大切だが、時とともに変化したり、失われたり、あるいは新たに生まれたりするのもまた民俗である。2016/10/17

かわかみ

3
国立歴史民俗博物館名誉教授である著者が出身地の縁で2015年に高知新聞に連載したエッセイを中心にまとめた本。最終章に「真覚寺日記」を新たに収める。帯に「日ごろ当たり前のように見聞きしていることがらの背後に横たわる『心意』を探る」とあるとおりの内容。ところで、柳田国男はカラスがゴルフ場で白いボールを咥えて獲って行くと聞いて、カラスに餅を与えて食べるか否かで豊凶を占った行事の影響と推測したところ、弟子から英国のカラスも同じことをしていたと聞いて黙ってしまったという。ここらへんが民俗学の面白さと限界なのだろう。2023/05/11

みずうみ

3
高知新聞に連載されていたものなので地元ネタが多い。そしてタイトルと中身がマッチしていない印象。民俗学って何だと問われたらうまく説明できないので(民話や民具など、生活文化からその背景を解き明かしていくものというぼんやりしたイメージ)これも民俗学だ!と言われたらはあとしか言えないのだが、タイトルから期待していた民俗学のエッセンスが全体的に薄かった。普通のエッセイも混じっている。2016/08/27

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