「東国の城」の進化と歴史―復元イラストでみる

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784309226620
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0021

出版社内容情報

復元イラストでみる、城郭発達史。地形、任務、時代背景…年代ごとの諸要因を読み解き、いかに東国の城が進化していったかを追う。

【著者紹介】
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内容説明

独自の発展を遂げた東国の城!!地形、任務、時代背景…年代ごとの諸要因を読み解き、いかに東国の城が進化していったのか、縄張り研究の視点で追う!戦国の城とは何か?なぜ城を築くのか?天守や高石垣を擁する近世城郭を、到達点と見なす価値観への異議申し立ての書。

目次

管領上杉軍のベースキャンプ―武蔵大堀山城
江戸城奪回作戦の旋回軸―武蔵深大寺城
山間領主が命運を託したバトルフィールド―武蔵辛垣城
大国のはざまに生きる国衆の後背地戦略―武蔵腰越城
研究者の論議を呼ぶ土の芸術品―武蔵杉山城
後北条氏の生命線を握る水軍基地―相模三崎城
上越国境に咲いた内戦の徒花―越後荒砥城
現場検証から推理する築城の動機―伊豆狩野城
武田軍戦線の側面を支える重馬出―駿河小長谷城
人里離れた高山に繙踞する双頭の巨龍―甲斐御坂城
低く構えた射撃陣地―常陸塙城
北条氏邦の現実的解決策―武蔵虎ヶ岡城
純粋戦闘空間と化した奥三保の主城―相模津久井城
居城とは何か?そして東国の城が目指したもの―武蔵八王子城

著者等紹介

西股総生[ニシマタフサオ]
1961年、北海道生まれ。学習院大学文学部史学科卒業。同大学院史学専攻・博士前期課程卒業。(株)武蔵文化財研究所などを経て現在フリー・ライター。城館史科学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員。城郭、戦国史関係の雑誌記事・論考、調査報告書など多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ポチ

49
綺麗に積み上げられた石垣や壮麗な天守閣・櫓などばかりが城ではない。山を切り崩し、土塁を盛り、空堀を穿つ。東国独自に工夫され進化した城が、イラストと共に在りし日の姿を蘇らせる。2018/08/08

21
東国の14の城の進化を復元イラストと縄張り図で再現した本。山城が主体だけど、北条水軍の前線基地だった三崎城も取り上げられていた。水上基地でありながら、主体としては敵対する里見氏を念頭に置き、上陸した軍に徹底抗戦するための備えとして四つの曲輪や馬出があった等面白かった。河村城とかもあればなあ。2023/01/24

YONDA

16
掲載されている城の数は少ないが、縄張り図だけではなくイラストがドーンと載っているのがとても良い!このイラストを見ながらあれこれと妄想する時間は至福の一時。2巻、3巻と続編を希望します。あとがきに西股さんが書いた「お城ブーム」に対する異議申し立ても良かったです。2016/08/19

roatsu

11
往時の様相を想起した各城の美しい絵がとても素敵。遠い昔に使命を終え、長い時間をかけゆっくりと自然に還りつつある”土の芸術品”の真に迫った実像を読み手に伝えてくれる。各城の来歴や関与勢力、縄張りから推測される攻防時の姿など西股氏の考察は独特の説得力に満ちて興味深い。有名無名を問わず身近な土地に眠る土の城遺構は、自分達の足元がかつての戦国絵巻の舞台であり、史書の人となった武将や名も知れぬ先祖達の知恵や息吹を存分に感じられる意義において美術館や博物館に眠る遺産と何ら遜色ない価値を有することを再確認させてくれる。2017/01/11

U-G.Kintoki

3
これって、歴史群像で連載してたヤツじゃない?東国に絞られてるとはいえ、なんで河出から合本で出てるんだろう。 内容的には歴史群像でやってたものだけに大満足。たまに古城址は散策するけど、現状から復元図を想像できるほど鍛え上げられてはいないなあ(笑)2016/08/25

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