出版社内容情報
初代天皇に譲位した先代天皇ニギハヤヒ。記紀は神武の建国神話を作りながら、なぜこれを残したのか? タケミナカタ関連章を増補。
【著者紹介】
1953年、埼玉県生まれ。國學院大學文学部神道学科卒。神道・陰陽道研究において、独自の視点からアプローチを提示し、常に新たな問題・課題を提起する。主著に『卑弥呼の墓』『日本風水』『陰陽道とは何か』ほか。
内容説明
初代天皇に譲位した先代天皇、それが「ニギハヤヒ」である。記・紀は神武の建国神話を“完成”させながら、なぜわざわざ禅譲したニギハヤヒの存在を残したのか?近年、再評価著しい『先代旧事本紀』を解読することで、記・紀最大の謎を解き明かす。増補決定版。
目次
第1章 神の国から飛来降臨する「天磐船」―ニギハヤヒに発するイワクラ信仰(水のミソギ、火のミソギ;津波にも動ぜずに屹立する神倉の巨岩 ほか)
第2章 記・紀が明示する「初代天皇」―神武天皇に譲位した先代ニギハヤヒ(その名はニギハヤヒ;あなたの知らない「記・紀の編纂方針」 ほか)
第3章 物部が封印した「天神の血脈」―ニギハヤヒの建国を記す『先代旧事本紀』
第4章 鉄器と五穀を伝えた「渡来の道」―紀伊・熊野に根付いたニギハヤヒの血脈(倭武天皇と草薙剣の正体;祟り神・オオモノヌシ ほか)
第5章 ニギハヤヒ神話が証す天皇の秘密とは―八咫烏と太陽信仰の誕生(八咫烏の正体;金烏玉兎 ほか)
増補最終章 ニギハヤヒとタケミナカタ―祖神と本宗家のゆくえ(石上神宮の祭神の秘密;諏訪祭祀家の氏神「洩矢神」の秘密)
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。神道、陰陽道、地理風水、古代史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。