昭和の武士道―悪用された戦陣訓

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309226392
  • NDC分類 390.7
  • Cコード C0021

出版社内容情報

近代化と共に変容を遂げてきた“武士道”の本質を、「戦陣訓」からひも解く。戦後70年、日本人の拠り所になってきた精神性とは。

【著者紹介】
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。現在、明治学院大学教授。専攻は日本古代史。歴史哲学。日本の思想・文化の研究に取り組む一方、広範な分野での執筆活動も行なう。

内容説明

平安末期の「弓馬の道」江戸中期の『葉隠』明治に入ってからの『武士道』…近代化と共に変容を遂げてきた武士道の本質を『戦陣訓』からひも解く。

目次

序章 いくつもの戦場で玉砕命令の根拠とされた『戦陣訓』とは何か
第1章 武士道が生まれた理由(武士道に教本はない;平安時代なかばから室町時代までの武士と武士道;戦国時代、安土桃山時代、江戸時代の武士道)
第2章 近代国家の新たな軍隊の誕生(国家を意識した幕末の武士道;明治維新と日本軍の成立;山県有朋と軍制の整備;『軍人勅諭』の下賜とその役割)
第3章 『戦陣訓』成立への流れ(対外戦争の時代の訪れ;近代化の中での武士道の変化;あい次ぐ戦争と軍部の勢力拡大)
第4章 『戦陣訓』とその影響(『戦陣訓』の本文(簡単な解説を付す)
日本の敗戦と『戦陣訓』の役割)

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。専攻は日本古代史、歴史哲学。日本の思想・文化の研究に取り組む一方、広範な分野での執筆活動も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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り こ む ん

26
武士の誕生から始まり、そこから生まれた時代ごとに変化してゆく武士道を追いかけながら、昭和の陸軍の戦陣訓を見てゆく本。さらっと時代と武士道を流しいるけれど、「生きて虜囚の辱しめを受けず」のきっかけは、やっぱり明治にあった。山県有朋の言葉。兵士の命をかくも軽く見ていたのか…と。山県有朋だけではないのだろうけれど…近代化、近代化と、いいながら、全国民に武士道なんてものを持ち出して、都合のよく解釈した結果が昭和の陸軍、戦陣訓を生み出し、玉砕を推奨することになった事をしっかりと検証しておくべきだ。2015/11/15

さり

11
Nice!2023/11/01

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