出版社内容情報
いち早く戦国期に突入した東国を舞台に、単なる戦国通史ではなく、中世の戦争として「軍事」の視点で戦国武将たちの実情に迫る。
【著者紹介】
1961年生まれ。学習院大学卒。考古学を学び数多くの発掘調査に携わる。城郭研究者として数百の戦国の城郭を踏査。現在もっとも気鋭の城郭・戦国史研究者。著作に『戦国の軍隊』『「城取り」の軍事学』など。
内容説明
合戦と英雄ではなく、戦争と人間の物語。「作戦」「戦役」「軍事の階層構造」「戦場の霧」…これまでの歴史学では使われなかった軍事概念をキーに見直す戦乱の120年。
目次
第1章 長尾景春と太田道潅―戦国への幕を引き破った二人の天才
第2章 伊勢宗瑞と北条氏綱―戦国大名北条家の勃興
第3章 武田信虎の甲斐統一戦―名門守護家から戦国大名へ
第4章 長尾為景の下剋上―権力簒奪の甘い罠
第5章 河越夜戦―北条氏康、勝機に賭ける
第6章 山本菅助の虚実―伝説の闇に消えた辣腕の傭兵隊長
第7章 越山―孤高の軍神、関東平野に立つ
第8章 永禄十二年の武田軍関東侵攻―もっとも戦国的な戦い
第9章 武田勝頼の苦闘―盛者必滅の宿命を背負った悲運の勇将
第10章 小田原の役―関東百年帝国の終焉
著者等紹介
西股総生[ニシマタフサオ]
1961年、北海道生まれ。学習院大学文学部史学科卒業。同大学院史学科専攻・博士課程前期課程卒業。目黒区教育委員会嘱託、三鷹市遺跡調査委員会、(株)武蔵文化財研究所を経て現在フリー・ライター。城館史料学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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