出版社内容情報
天孫降臨の原型は、「東明王神話」に求められるなど密接な日韓神話の象徴アメノヒボコを追う。
【著者紹介】
1951年、北海道生まれ。文芸評論家、法政大学教授。群像新人賞、平林たい子文学賞、伊藤整文学賞、讀賣文学賞。
内容説明
天孫降臨神話は、伽耶の首露王神話の焼き直しである。―新羅からの渡来神アメノヒボコ(ツヌガアラシト)は、神器とともに武力を携え、さまざまな文化を日本にもたらした。朝鮮神話の根幹をなす日光感精神話から始まり、日韓の海峡を往還した神々の系譜をダイナミックに追う渾身の書き下ろし。
目次
天孫の降りた峰
日向は、日向にあらず―日向・韓国の章
亀旨峰の燔祭―金海の章
“角ガ有ル人”の伝説―敦賀・気比の章
矛と剣の隊列―祇園・津島の章
湖の国のヒボコ―近江・湖東の章
新羅から日と月が消えた―浦項・迎日の章
乙女の逃走―姫島の章
戦う皇后―糸島の章
瀬戸内の姫神―呉・総社・香春の章
比賣島の卵―難波の章
海を地に変える―出石の章
ヒボコの住んだ海
著者等紹介
川村湊[カワムラミナト]
1951年、北海道生まれ。1982~85年、韓国釜山の東亜大学校で日本語・日本文学を教える。現在、法政大学国際文化学部教授。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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