古代ローマ帝国1万5000キロの旅

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古代ローマ帝国1万5000キロの旅

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  • サイズ B6判/ページ数 605p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309225890
  • NDC分類 232.8
  • Cコード C0022

内容説明

ローマ帝国全土にタイムスリップ!民衆の手から手へと渡る一枚の硬貨が読者を冒険の旅に誘う。南北は現代のスコットランドからエジプトまで、東西はポルトガルからアルメニアまで、時空を超えてはるか広大な領土を歩く。

目次

ローマ―すべてが始まる場所
ロンドン―ローマ人が考案した都市
パリ―ポンペイよりも小さな町だった頃
トリーア―神酒を作る
ライン川を越えて―蛮族との戦い
ミラノ―女性解放
レッジョ・エミリア―古代のジョーク
リミニ―外科手術
テヴェレ川―水に運ばれてローマへ〔ほか〕

著者等紹介

アンジェラ,アルベルト[アンジェラ,アルベルト][Angela,Alberto]
1962年、パリ生まれのイタリア人。大学では自然科学を専攻。長年、アフリカやアジア諸国に滞在し、発掘調査に携わった。前作の『古代ローマ人の24時間』では“チミティーレ賞”を、自ら監修しナビゲーターも務める歴史や自然科学を扱うドキュメンタリー番組「ウリッセ」では、“フライアーノ賞”と“フレジェネ賞”を受賞するなど、数々の賞を受賞してきた。近年では、そうした歴史教育全般における功績が認められ、ボローニャ大学付属の“歴史・遺産教育国際センター”が主催する栄誉ある賞“ジャック・ル・ゴフ賞”に輝いている

関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書やノンフィクション、映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける

佐瀬奈緒美[サセナオミ]
日本大学芸術学部音楽学科、奈良大学文学部文化財歴史学科、フィレンツェ美術修復学院アンティークマーケティング科(イタリア)卒業。現在イタリア語通訳・翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

43
前作は古代ローマの帝都での一日を描いた話だったが、今回は1枚の硬貨を軸として、最大の支配領土を誇ったトラヤヌス帝統治下のローマ帝国を巡る架空の旅行記。まるで一緒に旅しているかのような描写は前作同様素晴らしい。スコットランドからエジプト、ポルトガルからアルメニアまでの南北東西を領土としたローマ帝国の底力に感じ入った。しかしながら前作同様もう少し写真やイラスト・画像があればより楽しめたと思う。2019/02/16

ケニオミ

9
「古代ローマ人の24時間」でローマの一日を見事に描写したアルベルト・アンジェラの続編です。一枚のセステルティウス硬貨が手から手へと渡り、ローマ帝国を巡る旅を描きます。セステルティウス硬貨を手にした人の、その硬貨を手にしている間の生活がスポットライトを浴びます。ローマ軍は出来る限り権威を高め、最小限の戦闘で済ませられるよう配慮していたなど、さすがにローマ千年の歴史の賜物を感じてしまいます。ローマ兵がいかに訓練を積んでいたかは「訓練とは血を流さない実戦であり、実戦とは血を流す訓練である」の一言で分かります。2015/07/07

もだんたいむす

9
一枚のセルティウス硬貨が辿る旅路。ローマ帝国の領土や交易国を、硬貨が旅するという視点で描いた作品。前作『古代ローマ人の24時間』は首都ローマの一日がよく理解できた作品だったが、今作は広大なローマ帝国全域の風土などが理解でき面白かった。★★★★★2014/06/29

遊未

6
「古代ローマ人の24時間」「古代ローマ人の愛と性」3冊シリーズの2冊目。製造された1枚のセスティルセティウス貨を追ってローマ➡イギリス➡フランス➡イタリア➡アフリカ➡メソポタミア➡小アジア➡ローマの旅。行先でエピソードのネタとなる発掘、発見が紹介されていて、考古学も楽しめる。硬貨の肖像は時の皇帝だから、トラヤヌスからハドリアヌスになり、トラヤヌス硬貨の時代は終わる。物語として幕引きも見事で気持ち良い。2015/01/26

ぼのまり

5
ローマ帝国の統治領土が最大となったトライヤヌス帝の時代を題材に当時の人々の慣習や文化、地域性などを描いた1冊。ストーリー自体は創作だが、1枚の硬貨が、人々の経済活動を通して帝国内を渡り歩くという発想は着眼点として面白く、それぞれのエピソードをうまく引き立てているように思う。事前に塩野七生さんの本などで時代背景を仕込んでから読むと、より面白い本になるように思う。2013/07/15

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