知れば恐ろしい日本人の風習

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309225852
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0039

内容説明

日本人の風習には、なぜか怖いものが多い。それ自体が「そこはかとなく不気味」なものもあれば、ルーツに恐ろしい逸話が隠されているものもある。では、われわれは、なぜ“恐ろしい風習”を連綿と受け継いできたのだろうか?年中行事、タブー、昔話、遊び…に潜む恐怖の謎解きをしながら、日本人のメンタリティを読み解く書。

目次

1章 奇妙で不可思議な「しきたり・タブー」の謎を解く―たとえば「葬式には黒装束で参加する」わけとは(葬式には「黒装束」で参列する 死者が白装束なのに、参列者は“黒一色”という謎;友引の日には葬儀を避ける やはり「親しい友達を、あの世に引っ張っていく」からか ほか)
2章 身近な「年中行事」に秘められたミステリーとは―たとえば「お彼岸」は、怨霊を鎮めるために始まった(獅子舞 恐ろしい獅子頭は、何を意味しているか;七草粥 厄災を恐れ、一年の無事を祈る大事な日だった ほか)
3章 「子どもの遊び・わらべ唄」のルーツをたどって見えた恐怖―たとえば「かごめかごめ」は、屋外式こっくりさんか(えんがちょ なぜ、私たちはあの「しぐさ」をするのか;指切りげんまん もとは互いの命をかけた約束だった ほか)
4章 本当に恐ろしい「昔話」はいかに編まれたか―たとえば、人魚伝説と「浦島太郎」に共通するタブーとは(かちかち山 本来のストーリーに隠された恐怖;八百比丘尼伝説 人魚伝説と「浦島太郎」に共通するタブーとは ほか)

著者等紹介

千葉公慈[チバコウジ]
1964年、千葉県市原市生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程を満期退学。2011年より駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授。曹洞宗富士山宝林寺第24世住職をつとめながら、少年院、刑務所にて教誨師を精力的に行なう。日本文化全般に造詣が深く、広い視野で古来の風習やしきたりと現代日本人の暮らし方・生き方を考察する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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バニラ風味

15
「葬式は黒装束」や「夜に爪を切ってはいけない」という訳から、年中行事や、わらべうたのルーツなどを紹介してあります。私が印象に残ったのは「寝言に返事をしてはいけない」。家で看取りが行われていた頃、臨終の際、死にゆく人がうわごとを言い、見守る人が「あとの事は安心して」「今までありがとう」などの声かけをすることが、しきたりだったそうです。寝言に返事をするのは、それを連想するところからタブーになったのでは、という説でした。今、当たり前のようになっている事の裏には、歴史や神話、信仰などが関わっているのですね。2014/02/16

たみ

14
救急車が通る時は親指を隠せ、は小学生の頃にやってたなあ。全国規模で流行っていたのかしらん、どこ発生なのかな?などと思いながら読了。2015/09/08

eirianda

13
昔は今よりも分からないことが多く、不条理に満ちていたのでしょう。形骸化した風習も元を辿れば、少し大切にしてみようかな、とも思う。2016/12/17

文吾

10
★★/図書館本。思ってたのと違った。常識として知っておいた方がいいかもしれないことや、現在も子供の間で続いていると思われる呪文、おまじないのルーツなどの話。別に恐ろしい話ではない。2016/02/21

shamrock

7
なんか散漫な印象。読み物としては面白かった。2018/06/08

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