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ナチスの知識人部隊

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  • サイズ B6判/ページ数 534p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309225616
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0022

内容説明

頭脳明晰な大学出の若きエリートたちがなぜ数十万もの殺戮を犯したのか?ナチス親衛隊下の処刑部隊の指揮官として先頭に立った約80名の若者たちを詳細に分析した戦慄の研究。

目次

第1部 ドイツの若者たち(「敵の世界」;人脈の形成;知識人活動家)
第2部 ナチズムへの加入―ある政治参加(ナチスになる;SDに入る;闘争から監視へ)
第3部 ナチズムと暴力 絶頂期―一九三九~一九四五年(東を考える―ユートピアと恐怖のあいだ;戦争の説明書―ナチスのレトリック;暴力の実行 ほか)
終章 戦争の記憶、闘士的活動の記憶、ジェノサイドの記憶

著者等紹介

アングラオ,クリスティアン[アングラオ,クリスティアン][Ingrao,Christian]
現在もっとも期待されるフランスの若手歴史研究者のひとりで、専門はナチズムおよび戦争の現象全般。1990年代半ばから、シュトゥットガルト大学、ベルリンやワルシャワの研究機関、フランスではクレルモン=フェラン大学、パリ第4大学、アミアン大学、さらに現代史研究所(IHTP)などでナチスに関する研究をつづけており、その緻密で学際的な研究手法は高い評価を受けている。現在はCNRS(国立科学研究センター)研究員、IHTPの所長を務め、パリ政治学院でも教えている

吉田春美[ヨシダハルミ]
上智大学文学部史学科卒業。フランス文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイトKATE

29
第二次世界大戦時、東ヨーロッパでユダヤ人を含め、大量虐殺を実行したナチス・ドイツ親衛隊(SS)の幹部の多くが一流大学を卒業したエリートたちだった。彼らは第一次世界大戦時に少年時代を送り、愛国教育を受け、ドイツ敗戦の屈辱を体験したことから、ドイツの栄光を取り戻したいという復讐心を抱きながら育った。そこにヒトラーが登場しナチスに居場所を見つけ自分の能力を発揮しようとした。本書を読んで、頭脳明晰な人間でも負の心を抱えていると、おぞましい犯罪に手を染めてしまうものである。悪魔は人間の心の奥底に潜んでいると思う。2020/08/26

おぎん

1
高学歴の人たちが環境により容易に狂気に結び付くということ、オウムもそうだったし。これが国家規模となるとさらに恐ろしい。2012/11/10

カズしゃん

0
物理的にも重い本! やっと読み終わりました2016/05/31

メレディス

0
もとは修士論文だったとか。 専門的すぎて途中で読むのやめちゃいました。 もう少し、ストーリー性があって分かりやすい方が読みやすいです。2015/11/10

allSS0413

0
ドイツ第三帝国で活躍した知識人(いわゆる大学教育を受けた人々)についての本。知識のある彼らが何故ナチス政権に入り、悪名高いホロコーストを行ったのか。彼らの生い立ちから思想や動機をうまく解きほどしてくれる。ホロコーストの結果だけを聞くとどう考えても気が狂った人間の所業としか思えないが、この本を読むとホロコーストを行ったナチスの人らも自分たちと何ら変わらない人間だと思わされる。それと同時にひとのたがの外れ易さに気付かせてくれる。2015/05/12

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