バターン 死の行進

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  • サイズ B6判/ページ数 610p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309225401
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

内容説明

米比軍捕虜7万6000人を収容所まで100キロ行進させ、7000人~1万人が死亡した悲劇の真相。初めて明かされる凄惨な極限状況。罪と責任の行方。10年の歳月をかけて400人以上にインタビュー取材し、膨大な資料を調査して、高い評価を受けた全米ベストセラー。日米両軍を公正な視点で徹底的に検証した衝撃の書。

著者等紹介

ノーマン,マイケル[ノーマン,マイケル][Norman,Michael]
1967年、20歳のときにアメリカ海兵隊に入隊し、半年後に歩兵としてベトナムの戦場に送られた。1969年の除隊後はラトガーズ大学で学び、日刊紙の記者となる。『ニューヨーク・タイムズ』紙の特集記事を書くなど、40年にわたって執筆活動を続けている。1990年、ベトナム戦争の回想録である“These Good Men:Friendships Forged from War”を上梓。現在、ニューヨーク大学の教授としてジャーナリズムを教えている

ノーマン,エリザベス・M.[ノーマン,エリザベスM.][Norman,Elizabeth M.]
看護師を務めたあと、ラトガーズ大学とニューヨーク大学で学び、現在はニューヨーク大学の教授として歴史学などを教えている

浅岡政子[アサオカマサコ]
翻訳家

中島由華[ナカジマユカ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

14
10年の歳月をかけアメリカ、日本、フィリピンで400人以上にインタビューし、1942年に戦争捕虜となった米比軍が直面した過酷な状況を記録した大作。本書を読めば"死の行進"は捕虜たちが被った地獄の序章にすぎない事が見て取れる。◆原著のタイトル(TEARS IN THE DARKNESS)は銃殺刑に処せられた本間雅晴中将の逸話からつけられたとあるように、本書は単なる死の行進の真相に迫るだけではなく、戦争捕虜に対する責任裁判で、アメリカの報復精神が公正な裁判を歪めた点を示唆している。勝者が失った物も主題。2017/06/23

yooou

7
☆☆☆☆★ サイモン・ゴースの「敵中漂流」で知ったバターンの事件ですが、本当の悲惨さは本書でないとわからない。日本人として直視すべき過去であります。2012/08/11

かに

5
フィリピンでの戦いからバターン死の行進、捕虜収容所での出来事を綴った。アメリカ人の筆者だが、マッカーサーの無策な作戦がバターン死の行進を引き起こしたと評価するところやバターン死の行進の責任を取らされて処刑された本間雅春氏に罪はないことや人柄を評価していた。残虐な行為は戦争の負の側面でそれはどの国も起こる。2023/10/01

owl&shepherd

2
フィクション、ノンフィクションを問わず、第二次世界大戦ものはいろいろ見聞きしてきたが、「バターン死の行進」は初。日米比のどれにもに偏ることなく書かれていると思うが、ジャップは皆殺しにしてやるという米兵の生き残りの感情と、ヒロシマナガサキ、東京大空襲、満州引揚者、シベリア抑留、沖縄戦の生き残りの人たちの感情の違いは説明しきれていない。「ベン・スティール軍曹」の背後にいるアメリカとフィリピンの無名戦士たち、不条理に銃殺となった本間中将の背後で死んでいった日本兵たちがバタバタ死んでいく描写は堪らなかった。2019/12/15

エドバーグ

2
戦争の不条理と人間(日本軍)の残虐性を、丹念な取材で浮彫にしています。しかし日本軍にとっていかに想定外だったのか、死の行進の真相がよくわかるとともに、極限状態におかれた人間が生き延びようとする心の動きが手にとるように感じられ、思わず感情移入してしまいました。歴史書とはこうあるべきと思う 非常な良書と思います。万人へ推薦します。2017/04/21

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