ヒルコ―棄てられた謎の神

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309225333
  • NDC分類 164.1
  • Cコード C0039

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内容説明

イザナギ・イザナミの第一子で、アマテラス・ツクヨミ・スサノヲの兄であるのに、なぜヒルコは障害をもって生まれ、葦舟に乗せられて棄てられたのか?海人族、姫姓、ヒルメ、エビス神、呉太白、陳大王、夫差、ニウツヒメ、銅鐸祭祀、アメノミナカヌシ、徐福伝説、ニギハヤヒ…、そしてスサノヲから、ヒルコの正体に学際的に迫る。『先代旧辞本紀』の価値を見出し、神武以前のもう一つの建国神話がいま読み解かれる。

目次

まえがき ヒルコから始まる根源の系譜
第1章 流された神・ヒルコの謎―漂着神話に由来するエビスと隼人
第2章 太陽の化身・オオヒルメの謎―海人族が奉戴した八幡神の母
第3章 「丹」をつかさどる神・ワカヒルメの謎―銅鐸は紀氏一族の祭器か
第4章 北極星となった神・アメノミナカヌシの謎―呉太伯伝説は海を越えて
第5章 降臨する現人神・スサノヲの謎―渡来神話が示す歴史的事実

著者等紹介

戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

68
自由奔放でなかなか面白い。 捨てられた神ヒルコの正体、アマテラスは双子だった?、徐福伝説、偽書と言われているものが実は古事記以前の史書? 等々。 古代史、どうせ検証不能だから言いたい放題 4章の道教思想の簡単まとめが良いかも2022/05/23

イトノコ

25
図書館本。イザサギイザナミの子でありながら、記紀にはすぐに棄てられたとのみ語られる神、ヒルコ。その正体を読み解く。/途中までは興味深く読めたのだが、後半の「ヒルコ=スサノヲ」あたりからついて行けなくなってしまった。自分の読解力なり予備知識が足りないのか・・・。しまいには「ヒルコ=スサノヲ=徐福」「イソタケル=ニギハヤヒ=オオモノヌシ」とまでなってきて何が何だか。少々牽強付会な印象。しかし神話には編纂者(と言うか時の権力者)の伝えたい事実・隠したい事実が含まれているというのには、底知れないロマンを感じる。2021/02/17

梟をめぐる読書

10
イザナギ・イザナミの第一子でありながら、不具の子として棄てられ、その後二度と神話のなかに戻ってくることのなかった謎の神、ヒルコ。本書では「エビスさま」信仰との安易な習合を批判しつつも、詳細な史実検証から「ヒルコ=スサノヲ」という新説が展開されていく。それにしても「不具ゆえの棄て子」というヒルコのテーマには、日本神話のなかでもとりわけ現代的なものが孕まれているように思えてならない。2011/11/05

うめもも☆さくら

7
とても面白かった。来たことあるような、知ってるような、 でも知らない町をあちこち連れ回れているような気分で読み進めました。 正しいのかどうかなんて、知識がなくてわかりませんが ページをめくるのが楽しかった!2013/05/30

朱雀

5
アマテラスをヒルメ、なら、ヒルコは何故、正史に載せられなかったのだろう・・・?という疑問に答えてくれた気がする。2013/02/01

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