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戦国廃城紀行―敗者の城を探る

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309225227
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0021

出版社内容情報

今は残っていないが興味深い戦国時代の城がある。歴史の敗者となって壊された城である。三成の佐和山城、小西行長の宇土八幡城、大谷刑部の敦賀城など、十数城の紀行と探索。

内容説明

廃墟と化した名城を歩く。関ヶ原の戦いなどで敗れ去り、敗軍の将となった武将たち。だが、彼らにもまた名将があり、名城を築いた。石田三成の佐和山城から、加藤清正の鷹ノ原城まで、十二将十三城を歩き、その魅力をいまに蘇らせる歴史探索紀行。図版多数。

目次

プロローグ 廃城との出会い
第1章 関が原の敗者たちの城
第2章 信長に敗れた知将の城
第3章 秀吉に敗れた名門武将の城
終章 勝者も敗者に転じた豪将の城
エピローグ 時代の陰に学ぶ

著者等紹介

澤宮優[サワミヤユウ]
1964年、熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部史学科(考古学専攻)、早稲田大学第二文学部日本文学専修卒業。2003年に刊行された『巨人軍最強の捕手』(晶文社)で戦前の名捕手吉原正喜の生涯を描き、第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。以後、スポーツから歴史、文学まで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

71
タイトル通り、戦いに敗れた武将たちの城をめぐる紀行文。勝者によって破壊されてしまい、跡形もなくなってしまった城も…それだけに訪れるのは、なかなかハードな場所ばかり。憧れはつのりますが、すぐには行けないなぁ…佐和山城、小谷城、観音寺城、坂本城、八幡山城と滋賀県の城が多いのが印象的でした。いつか行きたいなぁ…2019/09/04

ポチ

55
僅かに石垣が残っている、かろうじて土塁だとわかる、見た目では跡形も無く発掘調査でやっと分かったなど、色々ある城跡。勝者は史実は書き換え、城さえも無かった事に(破却)してしまう…。これらの城跡に佇んでありし日に思いを馳せたい。2019/09/08

R

38
廃城めぐりというジャンルがあるようで、そのきっかけとなりそうな一冊でした。城跡というか、もはや石垣しか、あるいはそれすらもないといった場所へ訪れつつ、その場所の歴史や経緯に触れるといった内容なんだが、少々情緒的すぎる記述が多いと感じるけど面白く読めた。戦国の敗者側ということなので、西方大名の話が多く、若干古い内容と思われるところもあるが、敗者とならしめるために廃城とされた事実や、そういう埋め方などが出てきて興味深かった。2022/05/30

はるわか

18
石田三成の佐和山城:佐和山を制すものは近江を制す、近江を制すものは天下を制す。長束正家の水口岡山城。大谷吉継の敦賀城:名のために捨つる命は惜しからじつひにとまらぬ浮世と思へば(平塚為広)、契りあらば六の巷に待てしばしおくれ先立つことはありとも(大谷吉継)。小西行長の宇土城、麦島城。浅井長政の小谷城。松永久秀の信貴山城、多聞城。六角父子の観音寺城。明智光秀の坂本城:時は今天が下しる五月哉、敵は本能寺にあり。高山右近の高槻城。豊臣秀次の八幡山城。加藤清正の鷹ノ原城。2018/04/03

MASA123

8
彦根市に、石田三成の佐和山城と城下町があったというのは目から鱗でした。本書は壮絶な終焉を歴史に刻む完全廃城を主に紹介しています。作者は歴史学者ではないので学術的な解説は乏しいですが、思わず、訪ねてみたくなる旅レポでした。もっとも、訪ねてみても石碑ぐらいしかないのですが。 作者も、彦根駅でタクシーの運転手に、行き先を佐和山城というと、彦根城じゃないのですか?と不思議がられたそうです。 2023/06/01

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