出版社内容情報
産業、犯罪など4つのジャンルから、日本人の性の社会史を編んだ初の本格的性風俗史年表。『家庭史年表』ほか歴史を掘り起こしてきた〈河出年表シリーズ〉。明治、大正、昭和の3部作完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カットマン
2
内容は面白いのだが、段組上、読むのが大変。見開き1年1ページは大正時代くらいで、ページ数が増え、次ページに続き、しかも性風俗が4つの観点で分類されているので、4列のコラムが縦長に続いていく。ページを戻りつつの作業が煩わしい。◆編者の主張は「まえがき」に書かれており、大正を個人主義の確立期、戦前の昭和を抑圧期としている。その主張を追体験する読書になるかは、まず上のような本書の読みにくさからして、難しかった。性や恋愛を自由の象徴と見るかは疑問。花柳界や廓、カフェの密売春、心中や振られた恨みの殺人事件って・・・2018/02/09